Unihertz Titanが届いて3週間程度が経過しましたので、簡単に感想を書いていきます。
そもそものUnihertz Titanのコンセプトについては、以下エントリもご参照ください。
BlackBerry Passport歴4年のヘビーユーザーから見たUnihertz Titanのレビュー #UnihertzTitan #blackberryjp
https://mobileff.blogspot.com/2020/01/blackberry-passportunihertz-titan.html
中の人はBlackBerry Passportを現在も常用している特殊な人種のため、読まれる方の判断としては、中の人の評価は一般の方の観点では多少差し引いて考える必要があることをご了承ください。
キーボードの打ちやすさについて
Unihertz Titanのキーボードはこの機種の最大の特徴でもあり、他の凡百のスマートフォンと一線を画す部分でもあります。
ハードウェアとしてのキーボードの打ちやすさ(キーボード形状等の造形・設計の部分)については、まあやはり本家(BlackBerry)にはかなわない部分もあると思いますが、BlackBerry Passportと比較して若干ですが縦に広くすることによって、リカバーできているのかと思います。耐久性については、なにしろまだ1ヶ月弱しか触っていないので、評価するのは難しいですが、3週間以上使って、弾みでどこかがボロッと取れてしまったとか、そういうことが起きそうな脆い感じは流石にないと思います。
そして、ソフトウェアとしてのキーボードです。
これは2つの側面があります。
まず1つはファームウェアによるチューニングです。
前のエントリでも書きましたが、2020年1月16日にソフトウェアアップデートがFOTAで降ってきました。このアップデートではハードウェアキーボードの感度的なものの調整も含まれていて、中の人も最初は違いがよくわからなかったのですが、アップデート後、徐々にこれまでのQWERTY端末(主にBlackBerry)でのタイピングのペースに近い速度で打つようにしてみたら、これが全然平気で普通についてくるんですね。
控えめに言ってもBlackBerryと同じ感覚で打てます。
中の人はPassport愛用者なのでPassportにほぼ近い感覚です。
キーボードのタイピングの追従速度に関しては、アップデート適用前と適用後で全く違うので、ファーストインプレッション的なレビューでキーボードについての評価が辛い場合などは、アップデート前のレビューだとすれば、現状ではあまり参考にならないと考えた方が良いでしょう。
2つめは独自(Passportオマージュですけど)のIMEです。
TitanのキーボードはAltキーを搭載しているので、ハードキーだけでほとんどの文字を打つことも可能になっています。ですが、Titanの特徴のひとつとしてPassportのそれをオマージュしてカスタマイズしたIME(Kika-Keyboard)を搭載していて、物理キーの上にあたる画面下部にソフトキーを表示して記号や数字はソフトキーから打つことができます。そのため、Altキーとのバインドを使わなくても、大抵の記号は入力可能です。
KikaはPassportオマージュのカスタマイズにチャレンジしている点は好感が持てますが、一般的なIMEとして考えた場合、以下の点は気になるかと思います。
- カーソルキーがないため、変換時の文節の長さを変えることが出来ません
- ユーザ辞書がないため、固有名詞やデフォルトの辞書に載っていない単語の変換が面倒です
- ソフトキーが充実しているのですが、長音記号がデフォルトのソフトキー領域に入っていなかったり、コロンはソフトキーに入っていなかったりと設計の甘さが目立ちます
正直なところ、このIMEになじまない人や、上記の気になる点がちょっと許容できないという人もいると思いますので、そういう方は有料ではありますがAquaMozc for TitanというオリジナルのIMEもあるのでそちらを利用されるのも良い選択肢かと思います。
そもそも中の人はPassportの独特のIMEに惚れ込んでいる変態なので、AquaMozcを使いたいという欲求がそもそもあまり起こらないため、ほとんどベータ版をお試しでしか使っていませんが、ネット上での評判も大変よさそうなので、よろしければ是非ご検討を。
端末のサイズについて
とにかく届いて開封して少し使ってみての感想としては、
「デカい」「重い」「厚い」
というのが利用者から必ず出てくる、というくらい、この端末の大きな特徴です。
決してそれが当初の予定スペックから勝手に変更されたとかでは全然なくて、クラウドファンディング募集当時からサイズや重量はおそらく変更されていません。それは出資者もちゃんと頭ではわかっているのです。ちなみに弊ブログでも重量については他の既存端末との比較もしていました。
Unihertz Titanの303gというのは他のスマートフォンで例えると、どのくらいなのかを調べてみる #UnihertzTitan
https://mobileff.blogspot.com/2019/08/unihertz-titan303g-unihertztitan.html
でも、やっぱり現物が届いて現物の大きさ重さを目の当たりにすると、想像以上の威圧感に上記のような感想をどうしてもつぶやいてしまいたくなるんですね。
なので、そういった感嘆の声をみて、そんなにデカくて重くて厚いスマフォはなあ・・・って一般販売に向けて二の足を踏む人もいらっしゃると思います。
しかしながら、もし、物理QWERTY端末をこよなく愛している方、タフネス端末が好きな方であればですが、
デカい重い厚いは慣れます、マジで慣れます
中の人も届いた当初は最初はこんなツイートをしていたものですが
それが購入5日後にはすでにこんな感じですw
#UnihertzTitan— MobileFF (@mobile_FF_) January 8, 2020
重いデカイ厚いはまあ慣れましたw
キーの打ち漏らしについては、 BlackBerryの感覚よりも気持ち強めに、気持ちゆっくり目に入れれば結構ちゃんと入ると思います。
これ打つ中でもやっぱり何度かはミスタイプしてしまってはいますがw
これ、本当に偽らざる感想です。慣れたら別になんでもないですw
あとですね、なんかこの端末を片手で使おうとしている方が散見されますが、ブラウジングだけならともかく、タイピングしようとするならこの手のキャンディーバー型QWERTY端末はですね、
両手で持つのが当たり前
っていうかですね、
片手でタイピングするように出来てませんからw
ってことなんで、ちゃんと使おうと思ったら基本両手で持つものなんですよぉ〜。
だから、多少の重さは両手持ちであれば慣れますし、多少の大きさはかえって持ちやすさや打ちやすさに繋がる部分なので、むしろメリットにもなりうるくらいじゃないかと思います。
アップデート後に気になるところ
と、Titanの特徴的なところについては高い評価をしている中の人ですが、アップデート前→アップデート後で改善されたところもあれば、ちょっと微妙になってしまった残念なポイントもあります。
タッチキーボードがうまく効かなくなった
BlackBerry Passportで採用され、Titanでも踏襲されたタッチキーボードなのですが、アップデート後にうまく効かなくなってしまいました。
おそらく原因として、キーボードの入力に関するタッチセンサーの感度を調整した(より敏感にキーボード入力が反応するようにタッチセンサーの感度を上げたのではないでしょうか)ことによって、タッチキーボードとして利用する際の感度も上がってしまい、ちょっと触れるだけでスクロール操作が入ってしまい、思うようにコントロールできなくなってしまうような状況に陥っているのではないかと想像します。
そもそも、クラウドファンディング募集途中で、タッチキーボードはボツになっていたはずだったんですね。ですが、リリース時にはなぜかしれっと復活してました。
Unihertz Titanのスペックが当初予定より変更に。タッチキーボード機能と画面サイズが変更 #UnihertzTitan
https://mobileff.blogspot.com/2019/08/unihertz-titan-unihertztitan_13.html
これは中の人の単なる憶測ですが、上記の発表後に、
開発途上でタッチセンサーの感度を調整すればタッチキーボードもうまく実現できそう、というレポートが開発側から上がってきた
↓
それならばということでタッチキーボードを復活させた
↓
ところがローンチ時の状態では今度はキーボード入力がしにくくなってしまった
↓
アップデートでタッチセンサーの感度を再調整したら上記発表当時の状態に戻ってしまった(すなわちタッチキーボードをボツにせざるを得ない状態)
という流れがもしもあるとしたらですが、タッチキーボードはこのままTitanの黒歴史となって設定からも項目が消されて永久に機能OFFにされてしまう可能性も十分にあると思っています。
バッテリーの持ちが悪くなった?
これはちゃんとしたデータをとって検証したわけではないのですが、アップデート後にバッテリーの持ちが悪くなったのではないか?というツイート等が散見されます。アップデート前は、4~5日は余裕で持つんじゃないか、みたいなツイートも多かったですが、実際、中の人のTitanですと、こんな感じ。46時間で、アプリは1時間41分使って、バッテリーが残り50%となっています。
つまり、同じペースで使い続けるとすれば92時間(3.5日以上)くらいまではバッテリーが持つ計算です。
これを多いとみるか少ないとみるかですが・・・
旧来のスマフォからしてみたら十分すぎるのではないかと思えますが、何しろTitanのバッテリーは6000mAhありますので、その容量と比して考えたら、持ちが長いのか短いのかよくわからなくなってきますねw
たまに固まることがある
頻発すると言うほどではないかもしれないのですが、実は結構な頻度で最近Titanが固まります。「固まる」と言ってもハングアップしているわけではなくいわゆるプチフリーズというやつでしょうか、ブラウザ等でスクロールや入力を受け付けなくなる時間帯が発生するという感じです。少し待てば制御が元に戻るので根気よく使う感じですね。これは発生の頻度もまちまちですし、少し待てば直るので、中の人はさほど気にしていませんが。
まとめ
ということでいろいろとある端末ですが、今のところ中の人的には
使わない理由がない
という印象になっております。
これから購入検討、という方は、発売および発送開始が2/18と少し待つことになりますので、ご注意ください。
QWERTY好きなら迷わず買えよ、買えばわかるさ!
購入は公式サイトから。
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https://mobileff.blogspot.com/2020/01/titan-unihertz-titan-unihertztitan.html
現場からは以上です。
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