[今更誰得] GOTEKを2基使って、EPSON "PC CLUB"(PC-286C)のFDDを仮想化してみた

PC-9801系で唯一のキーボード一体型 PC CLUB 

いにしえのEPSONのPC98互換機で、PC CLUB(PC-286C)という機種がありました。

画像は「With98」様サイト(http://www.pc-9800.net/db_epson/data/pc-286c.htm)より引用


PC-98系では珍しい(というか唯一?)のキーボード一体型で、8ビットパソコン(主にMSX系)で育った中の人的には非常に惹かれるデザインで、当時も欲しかった記憶があります。

ただ、当時はまだポンとこのくらいの額のPCを買える状況ではなかったので、見送ってそのままになっていました。

1990年発売だそうなので、32年も前の機種ですが、オークションで割合いい感じの価格で出ていたので入手してみました。


FDDをGOTEK化して2ドライブ仮想化マシンを作ってみる

この機種の良いところはFM音源内蔵なのと、KB一体型でもドライブは2基搭載している点です。ちょうど、DynabookEZ486PでGOTEKの取り付け、稼働に成功してテンションが上っていた中の人は、このEPSONの2ドライブ機を、GOTEK2ドライブマシンにできるのか実験したくなりました。

早速2台のGOTEK(26ピンモデル:SFRM72-DU26)を入手し、FlashFloppy化しました。


その辺の手順はこのあたりでどうぞ↓

[今更誰得] GoTEKを使ってFDDが故障したDynabookEZ486PのHDDに日英MS-DOS5.0をインストールしてZIPドライブを認識させるまでの話 https://mobileff.blogspot.com/2022/12/gotekfdddynabookez486phddms-dos50zip.html


接続がちょっと面倒・・・

さて、GOTEKが準備できたら、実機に接続なのですが、ここで少しだけ問題が。
GOTEKに接続するフラットケーブルは、26ピンですが、ピッチが1mmのものになります。対して、PC CLUBのFDDは、フラットケーブルでピンも26ピンですが、ピッチが1.25mmなので、そのまま直結というわけには行かないのです。

なので、aitendoさんの取り扱っている、FFC→2.54mmピッチ変換基板を2種類組み合わせて、1mmピッチ→1.25mmピッチへの変換を実現しました。

★1.0/26P★FFCコネクタwith基板 [P10D26A]

★1.25★FFCコネクタwith基板 [P125D]

あと、実機マザーボード側と、GOTEK側で接続端子の裏表が逆なのでそこも注意してください。マザボ側は下面ですが、GOTEK側は上面が接続端子になります。

PC98はFlashFloppy化したGOTEKをつけて正しく認識させるにもちょっとひと手間あるように書いてあるサイトが見つかりますが(主に、NEC製のPC-98系FDDではVFO回路を内蔵しているか、いないかによって別に外付け回路がいるとかいらないとか・・・でちょっと面倒くさいらしい)、PC-286Cについては、普通にFlashFloppy化したGOTEKを接続するだけでも大丈夫でした。BドライブはS1ジャンパをS0ジャンパに変える、と書かれているサイトもあったようですが、結論から言うと不要でした(両方ともS1ジャンパをONにしておけば良い)。そもそも、26pinGOTEKはS0ジャンパがついていないようなので、どうしたらS0が有効にできるかもわからないのですが。

2ドライブ必要なゲームでも遊べる、なかなか良い環境ができたので、PC98で遊びたいソフトは、できるだけイメージ化して、長く稼働できるようにしたいものですね。

現場からは以上です。


コメント