[今更誰得] カシオポケコン用プリンタFP-40を外部電源化する

もう誰も見ていないに等しいのではないかと危惧されている弊ブログの怒涛の8連続ポケコンエントリですが、懲りずに続けます。

前のエントリでFP-12というサーマルプリンタをUSB電源化しました。


mobileFF's blog: [今更誰得] カシオポケコンPB-100用のプリンタFP-12をUSB-AC駆動に魔改造する!
https://mobileff.blogspot.com/2020/07/pb-100fp-12usb-ac.html

これはお陰様でうまく行ったのですが、実はカシオポケコン用プリンタといえば他にもFP-40というサーマルプリンタがあり、これは名前の通り(FP-12もですが)、40桁の印字ができますので、プログラムリストの印刷にはぴったりです。
※FP-100というプロッタプリンタもありますがまあそれはまた別の話ということで

当然のごとくというかなんというか、やっぱりFP-40もむか〜し、某オークションで落として持ってはいたんですね。で、ちょっとだけ動かして、そのまま休眠・・・という状態でした。

しかしながら、FP-40もやっぱり充電式。ということは、当然、充電池はヘタってだめになっていると予想されます。

うん、これはもう外部電源化するしかないでしょうw

ということで、FP-12に続いて、FP-40を外部電源化してみます。

とはいえ、前回のFP-12改造で要点は掴んでいるので、作業自体は難しくないです。

ちゃんとバラして、充電池を取り外して、充電池につながっていたコードに電源を通す、それだけといえばそれだけの作業です。


早速開腹して中の様子を見ます。


本体後部にあたる場所(写真で示したあたりの裏側)に電池室があります。手前側に見えているケーブルが充電池に繋がっているケーブルなので、これに外部電源を繋げば良いことになります。

充電池を取り出してみました。見事な液漏れ。そして劣化したスポンジが時の流れを感じさせます。ちなみにこの抑えるためのスポンジはPB-100シリーズの古めのポケコンにも結構使われていて、電池ボックスのカバーや増設メモリのスロットあたりをを汚してしまっていることが多いのでオーナーの方は要チェックです。

で、充電池はもう使わないので、充電池につながるケーブルを切ります。

本体側についている劣化したスポンジも全て取り除きたいところですが、とりあえず応急的に養生テープを上から貼って、臭いものに蓋方式でしのぎます。

あとは、もともと充電池がつながっていたケーブルを外部電源につなぐだけなのですが、まずはテストしたいのでリード線をつないで長くしたケーブルを、データレコーダ用のイヤフォンジャックの穴から筐体の外へ引き出します。ちなみに、赤いケーブルが(+)、緑のケーブルが(−)です。

どんな電源をつなぐか、ですが、FP-40の電源は、定格4.8V、14Wとなっています。

まずは充電式の単4電池で試します。FP-12は単4の充電池4本で動いていました。FP-40は大きさ的に単3充電池4本なのですが、とはいえ、単4充電池は1本1.2Vなので、4本で4.8Vですから問題なさそうに思えます。

早速電池ボックスを引き出した線につなぐと電源はONされました。よしよし。フィードボタンも反応しています。

ですが、印刷してみると、印刷されそうでうまく印刷されません。40桁中、数桁しか印刷されない感じなのです。

これが物理的な故障だったら諦めるしかないのですが、FP-40の4.8V、14Wというのは電流に換算すると約2.9Aです。手持ちの単4充電池は800mA(0.8A)ですから、まあ全然足りないっていうことなんでしょうねね・・・

ということで、単3充電池4本にチェンジ。手持ちの単3充電池は1本1.2V、2000mA(2A)なので先程の単4の倍以上、でも定格にはだいぶ足りない、というなかなか悩ましい電流量と思われます(ちなみに中の人の電気的知識・素養はほぼゼロなので、この辺のくだりは鵜呑みにしないようにお願いしますw)。

取り付けてみました。今度はバッチリ印字されました!

さらに、FP-12と同じく、USB-ACも繋いでみました。FP-12で試したのと同じUSB-ACアダプタを使ったのですが、単4電池4本と同じ結果になりました。というのも、いわゆるスマートフォンの充電に使うUSB-ACアダプタって、だいたい5V/1Aくらいのものが多いので、単4同様電流量が足りないんでしょうね。

そうなると、USB電源化は無理で、5V/3AとかのACアダプターを買って、電源化する感じになるのかな〜と思い、ACアダプターをAmazonで物色していたら(というか、発注しちゃったあとで気づいたのですが)、USB-ACでも電流の大きいものがあることに気づきました。いわゆる「急速充電」に対応しているUSB-ACアダプターです。

中の人の家にあるかな〜と考えてみると、Zenfone5ZもUnihertz Titanも急速充電対応のUSB-ACで、出力は5V/2Aでした。FP-40の定格電力は2.9Aなのでちょっと足りないような気もするのですが、ダメもとで繋いでみたら、うまく行ってしまいました。

20〜30行くらい印刷しても問題なかったので、おそらく大丈夫であろうと。

電子工作を全くやりつけない中の人の家には、そんなに都合よく電子部品はないので、とりあえずUSBケーブルはDCコネクタのあったところから出すことにしました。DCコネクタはハンダを吸い取って取り外しました。もし、元に戻したければその部品を使えば戻るはず・・・。FP-12のそれに、輪をかけて格好悪い仕上がりですが、ちゃんと使えるのでまあ良しとしますw

ということで、正しいのかどうかはわかりませんが、FP-12に続いて、FP-40も充電要らずで外部電源で動作できるようになりました。ただしFP-12は消費電力が低いためモバイルバッテリーでも動作しますが、FP-40はモバイルバッテリーでは駆動しないと思われるので、ポータビリティは損なわれてしまいます・・・が、ポケコンもFP-40も持ち出して使うつもりもないので、これで満足です!

・・・と、喜んでばかりもいられません。一点だけ問題が。


FP-40は本体に各接続環境用のインターフェースボックスというコネクタを装着して、接続するのですが、当時のオークションで入手したのが、「SB-44」しかなくて、FX-860/870/890系には接続できるのですが、PB-100系には「SB-42」という別のインターフェースボックスが必要で、PB-100のプログラムは印刷できないのです・・・

誰か、SB-42、譲ってもらえませんか?w


       


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