シン・MSXについての議論 1月 01, 2026 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ シン・MSXなんていう名称は実際にはないわけですが、いわゆる令和になって登場した新しい一連のMSX群に対して、昨今の流行り言葉?でいうとそんな表現になるのかなと思います。 御大こと西和彦さんやHRA!さんをはじめとした凄腕の協力者の方々で進んでいるプロジェクトですが、ここに、これまたMSX界隈ではおそらく知らない者はいないであろうTINY野郎さんからの提言がありました。 ※すいません本当はツイート埋込したいんですが、Bloggerだと表示が崩れるっぽいのでキャプチャにしています そのあと、 [中の人のツイート](https://x.com/tiny_yarou/status/2006286812806058076)に対するHRA!さんのリプライへのリプライとして、次のような一連のツイートが行われました。 Xの議論なんだからXでやればいいだろうと言われそうですが、文字数制限あるところでリアルタイムの連投でやりとりするとトゲトゲさせてしまいそうな怖さがあって、ブログに落ち着いて書こうかなと思った次第です。これに対するご意見やリプライはXやBlueSkyでいただけましたら幸いです。ここのブログエントリのコメントでもいいとは思うのですが、クローズになりやすいのと、承認制コメントなので確認後の公開になってしまうため、中の人がコメントされていることに気づかないといつまでも公開されないという怖さがありまして。 TINY野郎さんとしては、別に私を相手にしているわけではない(たまたまHRA!さんのリプライが私のツイートに対するものだったので、私へのメンションが含まれただけ)と思っているのですが、たまたま私のメンションに深めのツイートがいただけたので、考察したいなと思った次第です。 ## シン・MSXの顧客層はどこなのか TINY野郎さんいわく、今のシン・MSXは > 「今でもMSXを好きで、今でも使っていて、今でも何か開発していて、今でも情報を追いかけている」というごく一部のMSXマニアにしか響かない という見立てをされています。 この見立て一つをとってみても、シン・MSXの顧客層ってどこなんだろうというか、皆さんがどこだと考えているかが興味深いというか、そこがズレていると議論が噛み合わないんだろうと思うのですが、例えばHRA!さんの定義はおそらくはご自身のnote [#33 どんな体制?どんな思想?](https://note.com/thara1129/n/nfaf42ae2f627?app_launch=false) で書かれている > 最初に飛びついてくれるのは、MSX愛好家でしょう。MSXと名の付くものが大好物ですから、当然です。私もその一人です。なので、まずはMSX愛好家の方々がメインターゲットだと思っています。 なのかなあと思っています。 HRA!さんいうところの「MSX愛好家」と、TINY野郎さんいうところの「ごく一部のMSXマニア」が同じ集合を示しているかはわかりませんが、でも多分そんなに違っていないんじゃないかと思います。 ちなみに私はちゃんと定義も書かず「逸般の誤家庭」と乱暴に表現しましたが、それは正直これら「MSX愛好家」「ごく一部のMSXマニア」のことを念頭に置いたものでした。 たぶん、私とHRA!さんは、これら「MSX愛好家」「ごく一部のMSXマニア」が主要な顧客層だと思っているんですが、TINY野郎さんはそうは思っていないのだと理解しています。 TINY野郎さんのツイートの中に > 「どうすればMSXが好きな(当時好きだった)人が喜ぶか」ということを第一に考える という言及がありますので、これをおそらくは顧客層とお考えなのだろうと思います。 このとき、「MSXが好きな(当時好きだった)人」は「ごく一部のMSXマニア」ではないとすれば、 1. MSXが好きで、 2. 今は使っていなくて 3. 今は何も開発していなくて(もしくは、もともと開発する側ではなくて) 4. 今は情報を追いかけていない という感じになるのでしょうか。2.~4.はおそらくOR条件ですかね。1.~4.が全部AND条件の層に響かせるのは多分非現実的な気がしますw そういう人に響かせるためには、このエントリ冒頭にあるTINY野郎さんのツイートに書かれている - 同時リリースのアプリの情報がない - ラインナップを整理し「MSXの正当進化」な機種」一つに定め という内容から、 1. いわゆるローンチタイトルを並行で作り、このアプリが動くなら(おそらくはこんなゲームが遊べるなら、だと思いますが)買いたい、と思わせるプロモーションをする 2. (おそらく)MSX0はゆくゆくディスコンにして、MSX2+/turboRの後継機種(MSX2++)だけをローンチする というお考えなのかなと想像します。 2.に関しては、確かに御大のツイートだけを追いかけていると、「何種類リリースする気なの?」と思ってしまっても無理はないですし、実際、MSX0の第2回クラウドファンディングは何種類ものフォームファクタやバリエーションを一度に出してきて、結果として一つも成立せずに終わった、という過去もありますから、心配も無理からぬところですし、私も最近までよくわかっていなかったところはありますw ただ、前回のDEVCONの前後でHRA!さんがラインナップについてはだいぶ整理して説明してくださったので、MSXの後継機種は「MSX2++」だというのがハッキリしました。正直、MSX3は大半の人が「あれは別物」と理解していると思うので、ここはHRA!さんの考えとTINY野郎さんの考えにはほとんど隔たりはないと言っていいんじゃないかと勝手に思っています。加えて、TINY野郎さんはMSX2++の具体的な設計や仕様については特に論評をされていない(それ自体は論点ではない)と思われます。 となると、課題は1.かなと思っていまして。 ## 何をもってゴールとするのか ただの支持者でしかない私が、ひとり勝手に妄想しているゴールは に書いた通りで、もう少し書き直せば > ごく一部のMSXマニアが、MSXというプラットフォームで今に繋がる何かができるようになるための道具として、クラウドファンディング等を通じてMSX2++が行き渡る。ただし、企画する側が持ち出しにならないような規模でクローズする(生活するための仕事として成立する程度の売上や利益が出る) という感じです。西さんの周辺で動いてくださっている事務的なスタッフの皆さんもいらっしゃるようなので、そういう方々に報酬が出せないのはいけないだろうという最低ラインを見越してクラファンを行う必要は確かにあると思います。 一方で、HRA!さんはじめ技術系の協力者の皆さんは情熱を持って動かれており頭の下がる思いですが、おそらくは基本的にボランタリーベースでしょう。 であればギリギリ、私の妄想するゴールでも達成できたりしないのかな?と想像しているわけですが、正直、そろばんのことは私には分からないので、単なる外野の妄想でしかないですよね・・・。 もしかするとTINY野郎さんとしては、そんなゴールじゃそもそも持ち出しにならない範囲での着地すらとても無理、という見立てをお持ちでいらっしゃるのかもしれません。ライトユーザーにも広く訴求するレベルでクラファンを仕掛けないと、そもそも成立も危ういのではないか?ということなのかもしれません。 実際、MSX0 Stackはクラファンとしては成立し、成功したといえるのかもしれませんが、出資者のうちのどの程度が「一部のMSXマニア」なのか、どの程度が「MSXが好きな(当時好きだった)人」なのかが気になるところです。 第1回クラファン(成立)と第2回クラファン(不成立)の差を考えるに、1回目はライト層多め、2回目はコア層のみで規模的に成立せず、なのだとすれば、TINY野郎さんの危惧は当たっているといえるでしょう。 また、昨今の復刻ブームのこともあり、「新しくて拡張されたMSX」じゃなくても「今手に入って使えるMSX」があれば良い、という層が潜在的に一定数見込めるというのはあるのかもしれません。 ## 営利企業が関わっているプロジェクトなのかどうか しかしながら、私の理解では、ですが、今般の一連のシン・MSXプロジェクトには、おそらく営利企業はほとんど関わっていないように思えます。D4EさんとかもMSX0のときにはEGGに絡めたソフトのリリースとかでコミットの姿勢が見られたり、1ChipMSXをMSX3(当時の)にバージョンアップするサービスを支援する言明があったりなど関わりが見えていましたが、最近のMSX2++やMSX3関連の話題には、ほとんど関わっていないようにも見えます。完全に関係を絶ったとかそういうわけではないと思いますが、ビジネスベースだと難しい面もあったりするのではないかと。 となると、プロモーションでバーンと費用投下して、たくさん売り上げてプロモーション費用の何倍も売上を上げて回収しよう、みたいなモデルはこのプロジェクトでは取りえないのではないかと想像しています。 すなわち、どこかのベンダーに頼んで、MSX2++発売と同時にローンチタイトルを発表してもらうとかも、あまり現実味がないのではないかなと・・・。 そういうモデルを取らなくてよい、取らなくてもプロモーションできるためのクラウドファンディングなのだろうという気もします。 ## まとめられなかったまとめ 結局、少し時間をかけて書いてみたけど、何もまとめられませんでした。すいません。 論点の参考くらいにでもなれば幸いです・・・