[今更誰得] 懐かしのiomega ZIPドライブを入手

レトロPC系をいじっていると、何かと現在のPCとのデータのやりとりが手間になることが多いです。USB-FDDでもできないことはないんですが、容量的にいろいろ面倒です。

PCでCD-Rに焼いて、CD-ROM経由で渡すという手もありますが、なんとなく違和感もあり。

実は中の人はPDドライブはいまだに保有していまして、PC-98に装着してあるんですが、いかんせんドライブはこれ1台しかないし内蔵型(ATAPI)なので、データのやりとりには若干不向きなんですよね。

というわけで、「外付けで」「そこそこの容量で」「レトロPCでもある程度使える」もの・・・となると選択肢は結構限られてしまいます。

今はもう持っていないのですが、20年以上前、世の中にはZIPというメディアがありまして、一時はMacにも標準搭載されるくらいの勢いだったらしいのですが、なぜか一気に凋落して今や影も形もなくなってしまいました。


ZIP (記憶媒体) | Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ZIP_(%E8%A8%98%E6%86%B6%E5%AA%92%E4%BD%93)


ただ、当時のZIPメディアがこれまたなぜか1枚だけ手元にあるんです。
どうせ大したものは入っていないだろうことは分かっているのですが、タイムカプセルを開けてみたい衝動もあり、オークションでZIPドライブを2台ほど落札してみました。

古いPCでそのまま繋がり、あわよくばPC-98でも使えれば、とパラレル接続のモデルを入手したのですが、実はPC-98ってパラレルポートの仕様がPC/ATと互換性が全くないというのを完全に忘れていましたw

さらに、最近のPCはパラレルポートが標準搭載の機種の方が少なくw
結果、最近のPCとのデータ交換には使えないというオチに。

まあそもそもWindows10用のZIPドライブのドライバなんて存在しないわけですから、VirtualBoxで古いWindowsを動作させないといけなかったりとか、いろいろとハードルが高いんですがね・・・

ということで、結局、動作確認するために古くて液晶も逝きかけているThinkPad 560(Windows95インストール)を引っ張り出すことにw

ドライバもインストールできて、ドライブ自体は認識しているっぽいのですが、メディアを入れると、2台とも「カチッ、カチッ」っと2回音が鳴ったきりで、メディアが認識される様子がありません。

まあ、ジャンクだからなあ・・・と半分あきらめつつもネットの情報をあさると「ヘッダ(を清掃するための布の部分)をアルコール洗浄したら認識するようになった」という記事を発見。

ZIPドライブ - SpeedLander
https://blog.goo.ne.jp/speedlander/e/6a4e23473b80d417b6524d29d80f162d

以下、上記ブログより引用
元々ZIPドライブの構造はフロッピードライブと同じ構造で両面磁気ヘッドで磁性体盤を読み取るので
ヘッドが汚れると読み取り出来なくなるのです、ヘッドとヘッドの間にはクリーニングする繊維板が備わり
ヘッド出し入れする都度クリーニングして居ますが大きな汚れはとれません

そこでこの繊維板にアルコールを少々、後はヘッド移動のリニアコイルを手動で前後させ清掃!
引用ここまで

ということで、ダメ元で無水エタノールを綿棒を経由して清掃布にしみこませてヘッド少し動かしてから認識させてみたところ、見事2台中1台は復活。

挙動は若干怪しいところもある気もするのですが、メディアの認識までこぎ着けて、タイプカプセル(20数年前のZIPメディア)の中もめでたく見ることが出来ました。

あとは、Click of Death(死のクリック現象)に当たらないことを祈りつつw

Wikipediaより引用


1998年9月に報告されたZipの致命的な欠陥。

販売初期の普及規格である100MBドライブにおいてディスクをセットした後に「カン、カン」と小型ハンマーが何かを叩くような金属音とともにZipドライブへのアクセスおよびディスクの読み取りができなくなってしまう現象。故障前に『カチカチ』という音を出し続けていたことから、このような名前が付いたと言われる。この現象が発生した場合、ドライブが使用不能になるだけでなく、その際にセットしていたディスクも使用不能になる可能性が高い。 原因はディスクメディア上に塗布された金属粉と、読み出し装置に蓄積された潤滑油で、1995年1月以降に生産されたドライブに集中した。 頻度が低いとされているが、現在でも当時のドライブが稼動している場合は、同様の問題が起こる可能性がある。


というわけで、とりあえず最低限の動作確認は出来たので、引き続き現在のPCでの認識にチャレンジしてみようかと思います。どうも、SCSI版ならPCI SCSIボードさえあればWindows10であってもあっさり認識するという噂もあるようですね。

現場からは以上です。


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