[今更誰得] Psionはポケコンだった。#PSION #ポケコン

UKにかつてあったコンピュータメーカーにPSIONという会社がありまして。
 
Psion historisch logo

クラムシェルタイプのPDAを多く世に出し、日本でもマニアを中心に密かな人気がありました。中でも、Psion series 5やPsion Revoでは、日本語環境も日本の代理店から正式に提供されたので、中の人も興味深く見ていた記憶があります。

ただ、なかなかに高価だったので、当時は買えずじまいでした。

時は流れて、2021年。Psion series 3の発売からで数えれば30年も経っています。

最近の中の人はといえば、日々、素敵なポケコンを求めてヤフオク、eBay、メルカリをダラダラ巡回するのが日課になっています。

そんなとき、何を思ったか、何がきっかけだったかはもう忘れてしまったのですが、Psion Series 3aがeBayで目にとまりまして。
 
Psion Series 3a

で、少し調べてみると、どうもPsionシリーズのPDAは「OPL」(Open Programming Language)というプログラミング言語の開発、実行環境を標準で搭載しているらしいと言うことを知るに至りました(Revoは別途インストールが必要)。

なんだ、PSIONってポケコンだったのか!

ということで、eBayでの収集が始まりました。

あ、ちなみに中の人のポケコンの定義は、

単体でプログラムの作成と実行ができ、外部電源なしで動作しポケットに入るコンピュータ

という感じです。だいぶフワッとしてますがw

ちなみに「ポケコン」というベクトルで見た場合、PSIONは旧機種のseries 3ですら、CPUがV30互換(16bit)、メモリが256KBと、かなりのゴージャススペックです。後継機種の3aに至っては、メモリが最大2MB、画面が480x160もあって、カシオ、シャープのポケコンでは比肩するものがないハイスペックモンスターマシンですw
 
Series 3

とはいえ、肝心のプログラミング環境が残念だったら仕方ないわけですが、なかなかどうして、PsionのOPLプログラミング環境はなかなか良く出来ています。
 
OPLエディタ

割と普通のパソコンライクなファイルシステムを持っていますし、コードエディタもしっかりしたものです。
 
端末内のファイルを閲覧している様子

実行速度は、さすがのV30(グラフィックス描画はドット単位での描画はややもっさり気味ですが、基本的には高速です)ですし、何より、OPLがちょっと癖はあるものの、ポケコンBASICのように「行番号必須」「関数が使えずサブルーチンのみ」「変数のスコープもグローバルのみ」というようなものではなくて、行番号不要、関数定義自在、変数もローカルスコープとグローバルスコープが使えるなど、なかなかに魅力的です。グラフィックス系やGUI系のコマンドも充実していて、GUIメニュー的なものも簡単に作れてしまいます。
PSIONの専用SSD(FLASHメモリ)

さらに、端末同士のデータの交換や保存性の確保には、カード型のFLASHメモリ(現在のそれとはやや異なりますが、SSDと呼称されている)が用意されており、これを経由すれば別端末の間でも簡単にデータ交換できるばかりではなく、内容の保持にも役立ちます。残念ながらPCカードの規格とは全く互換性がないので、PCで直接読み書きは出来ませんが・・・その辺もポケコンらしいというかw

思いがけず落札できてしまったRevo Plus

何か、いろいろ試してみたくなる、そんな魅力を感じるポケコンです。










コメント