[今更誰得] カシオ PB-1000用外付けFDDドライブMD-100を入手&修理 #カシオ #ポケコン


先日、eBayで入手したPB-1000(海外版)ですが、FA-7もセットで入手できたので、PCとのRS-232Cの通信環境もあり、転送レートも普通に9600bps出るので、かなり満足しておりました。

※ちなみにVX-4/FX-890Pの3ピンコネクタ経由の通信だと9600bpsがダメだったりします

が、やはり、古いものですから、いつ壊れるかわかりません。ですので、予備を入手しておきたいなと思っていたのですが、とはいえそう簡単に入手できるものでもなく、基本的にはオークションなどでなければ手に入りませんから、もし出品に運良く巡り会えれば、それを頑張って入手するしかありません。

なので、実際のところ、どうしてもFDDが欲しかったわけではないのですが、たまたま巡り合ったのがMD-100だった以上は、入手するしかないんです。ということで、MD-100を譲り受けることになりました。

当初の状態は、同スペックのACアダプタで通電はする(LEDが点灯する)、電池室は液漏れ多し、PB-1000を接続しての動作は未確認、というものでした。

もちろんですが、MD-100/FA-7用のACアダプタなんて持っているはずがないので、まずは試しやすい乾電池駆動からと思い、液漏れの電解液をヤスリで削って少し掃除して・・・などと思っていたら、

マイナスの方のバネがポキっと逝きましたw


仕方ないので、とりあえずでアルミホイルを詰めて通電したところ、電源が入りました。
ですが、充電池なので厳密には電圧が足りていないのか、接触が微妙なのか、LEDは緑色ではなく赤色にしか点灯しませんでした。

この状態でも、RS-232Cの通信はできたので、それでよし!として、FA-7の予備として保管していても良かったのですが・・・しかしながら、2、3回電池を入れかえて試していたところ、

なんと通電しなくなってしまったのです・・・

え?え?もう使えなくなっちゃったの・・・?

中の人、軽くパニックです。

MD-100、決して安くない買い物ですw これで使えなくなったら、あまりにもコスパが悪すぎる・・・

うん、きっと電池駆動だとダメなんだ、やっぱりAC電源じゃないと!

そして、きっとAC駆動なら電力も十分だからきっとFDDもも動くはず・・・

だいたい、そりゃあね、やっぱりFDDがあるならば、動かしてみたいと思うじゃないですか。

思えば、このPB-1000とMD-100のセット、中の人がポケコンを初めて買った翌年くらいに電気店の店頭で見て、

なんてすごいポケコンなんだ・・・

と驚愕したことを今でも鮮明に記憶しています。

結局現役当時に入手はできなかったものの、凄い、というインパクトだけは記憶に残り続けていたのですね。できるものなら、その当時の思い出を今に蘇らせてみたい・・・

ということで、まずはACアダプターの入手からです。

FA-7/MD-100用のACアダプターの型番はAD-4175であるところまでは本体裏面に記載があるのでわかっていましたから、各種オークションで出品があるまで粘り強く網を張り続けて、おそらくMD-100の2週間後くらいだったでしょうか、某オークションにてなんとか入手できました。


入手品をテスターで測ってみましたが、動作は問題なさそうでした。

※ちなみに余談ですが、ACアダプターの定格(記載されている出力の電圧、電流)って普通にテスターで測ってもそのとおりには出ないみたいなんです。所定の機器につないだときに出力されるものなようで、電気知識ゼロの中の人は最初「?」がいっぱいでした

よし!これで!と意気込んでACアダプタを接続したのですが、残念ながらうんともすんとも言いません・・・

そもそも、電池で動いていたものが動かなくなったのですから、電力云々じゃなくてどこかしら内部の部品がやられている可能性のほうが遥かに高かったわけですが、とはいえ電気知識ゼロの中の人に電子機器の修理なんてできるわけがありません。

あきらめきれず、藁をもすがる気持ちでネットを徘徊してみたところ、電気製品が通電しなくなる原因の多くは、「電解コンデンサ」という部品の故障、寿命という事が多いのだということがわかりました。

電子機器の基板によく見かける、あの円筒形のやつです。


↑ちなみにこの写真はMD-100から取り外した電解コンデンサです。全部で10個でしょうか。それぞれに容量や電圧がちょっとずつ違います。これらと同スペックの電解コンデンサをネットで注文して取り寄せました。

一般に電解コンデンサは他の部品と比べても寿命が短いので、他の部品が正常でも電解コンデンサが先に壊れてしまって通電しなくなる、ということのようです。

ICやLSIが壊れた、基盤が腐食などで変なところがショートしている、とかだと中の人にはほぼお手上げ(ICもモノによってはまだどうにか入手できたりするようですが・・・)なので、諦めるしかないのですが、電解コンデンサなら今でも入手でき、ハンダゴテがあれば交換くらいならできそうです。

電気的知識ゼロ、電気工作経験ほぼゼロの中の人ですが、ダメもとでMD-100のすべての電解コンデンサを交換してみました。

どうもネット情報によればコンデンサは基板に接続されている状態では正確な測定はできないんだとかで、素人の中の人にはこれが原因だ、というのを特定するのは多分無理というのと、どれかがダメになっているということは、他のものも寿命を迎える可能性が高いという推測ができるので、全部取り替えてしまったほうが良い、ということのようなんです。

中の人は最初それ(基板に接続されている状態では測定が正確にできない)を知らず、おそらくは壊れていないであろう小容量のセラミックコンデンサ(セラミックコンデンサは電解と比べれば比較的寿命が長いそうなのでそんなに簡単に壊れないらしいです)をテスターで反応がないからと言って一生懸命に10個くらい交換してしまいましたw もちろん、それで通電が復活するはずがありませんでしたw

あと、ACアダプタのジャックも、外の端子部分が目に見える液漏れ状態になっていて、ヤバそうな感じがプンプンしたので、このジャックも交換しました。


↑なかなかにホラーな色合いになってしまっていたDCジャックです


というような情報を調べたり、部品を入手したり取り付けたりで更に1週間ほどが経過。

結局3週間くらいかかりましたが・・・

ACアダプタで無事通電!

FDDも利用できました!

プログラムのやり取りはPCとRS-232Cでも出来るわけですが、まあFDDみたいなお手軽メディア(とはいえ現在では入手が面倒とも言えますが)に記録できるのは、やっぱりそれはそれで楽だよね、と楽しませてもらっていますw

これに味を占め、他に動かない機器が出てきたら、電解コンデンサの交換をやってみるかと密かに思っている中の人でしたw



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