ChromebookとiPadはビジネスにどれくらい使えるか(4) リモートデスクトップ編 #Chromebook #iPad


オフィスツール、メール、チャットときて、最後はリモートデスクトップです。
ChromebookもiPadも単体でいろいろできてしまうとはいえ、やはりどこかでPCを必要とする業務も発生することがあると思います。

そんなときに、外から会社のPCを使えたら・・・という希望を叶えてくれるのがリモートデスクトップ環境です。

とはいえ、うちの会社はVPNもないし、そんなに簡単には行かないよ、と思っている方もいるのではないでしょうか。

実はChromeリモートデスクトップを使えば、VPN要らずで、誰でも手軽にリモートデスクトップ環境を使えてしまうのです。

手順は以下の通り。



  1. サーバとなるPC(アクセス先となるマシンでWindowsでもMacでもOK)で、Chromeリモートデスクトップのページにアクセスし、Chromeリモートデスクトップのソフトウェア(サーバに相当)をインストールする
  2. クライアントとなるデバイス(サーバに対して外からアクセスするデバイスのこと。今回ではChromebookやiPadだが、もちろんPC・Macを含むそれ以外のデバイスのブラウザでもOK)で、Chromeリモートデスクトップのページにアクセスし、目的のマシンを選択してリモートデスクトップを開始する

これらの情報はGoogleアカウントに紐付いているため、アクセス可能なマシンの一覧は、同じGoogleアカウントで設定したもの同士であれば自動でリストアップされます。

またクライアントアプリはブラウザで動作するため、クライアント側のデバイスに特別なソフトウェアをインストールする必要はありませんが、Android・iOSともにネイティブアプリは用意されています。ブラウザからのアクセスはこちら↓
chromeリモートデスクトップ
https://remotedesktop.google.com/access

サーバとクライアントの両者は同じネットワークに属している必要はありません。そのため、外出先からモバイル回線を経由して社内のPCに接続することも可能です。

ちょっと危ない気もしないでもないですが、Chromeリモートデスクトップを使うと、とても簡単かつ手軽にリモートデスクトップ環境を構築することができます。

これらについても、Chromebook、iPad両者で使ってみました。
ちなみに機種は、ChromebookはASUSのC202SA、iPadは無印(第6世代 2018年)です。


Chromebook


ChromebookではChromeブラウザ上でクライアントアプリにアクセスするのが王道ですし、特に不具合を感じることもないので、ブラウザからの利用がおすすめです。
(Androidアプリ版もインストールすることはできます)

Chromebookはマウスもキーボードも使えますので、操作感として不自由することはないでしょう。


iPad


iPadではAppStoreにアプリが用意されているのでこれを使うのが一番です。

Chromeリモートデスクトップ
https://apps.apple.com/jp/app/chrome-%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%88-%E3%83%87%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97/id944025852
アプリケーション自体の使い勝手は決して悪くないのですが、何と言っても現状のiOSはマウスをサポートしていないため、マウス操作が必須のPC・Macに対してのリモートデスクトップ接続は、正直その部分が使いやすさの違いとして、かなり効いてしまっている状況です。もちろん、ちょっとした操作ならタッチでも行けるのですが、本格的に作業をしようとすると、ちょっとしんどいでしょうね。

あと、使っている外付けキーボード( iK1053BK)だとカーソルキーが効かないことがわかりました・・・。

ちょっと見て確認するくらいの用途なら十分ですが、本格的にリモート作業をするのは厳しそうですね。

まとめ


リモートデスクトップは、いわゆるシンクライアントですが、事務所で使っている重いノートを持ち歩かなくて済む、機密情報をファイルとして直接持ち出さなくて済む、という点ではビジネス上のメリットも多いですね。

実際の操作対象はPCになることを考えると、やはりマウスが使えないiPadはちょっと厳しいような気がします。iPadは専用のiPadOSがリリースされるとマウスがサポートされるということなので、期待して待ちましょう。




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