Nemory Softwareさんの執念と凋落と


BlackBerryOS10フリークならば、きっとその名を聞いたことがあるであろうNemory Software。

OS10版の公式FacebookアプリがネイティブアプリからWebブラウザへのショートカットになってしまって、絶望したユーザが多数いた中、颯爽と登場したのが、Nemory Software製Facebook互換クライアントのFace10でした。


中の人も歓喜して、しばらく試用したのちに、これは応援せねばと課金もしました。

Nemoryさんは他にも、TwitterクライアントのTwittlyなども作られていて、当時すでに曲がり角を過ぎようとしていたBBOS10において、精力的に互換アプリをリリースしていくNemoryさんに希望を見いだしていた方もいたことでしょう。

かくいう中の人もそうでした。

実際、徐々に、Nemoryさんのラインアップは増えてきました。
Inst10、WhatsUp10、Uber10、Linked10、Skyp10、Outlook10・・・

Face10やTwittlyくらいに作り込んだアプリなのかどうか、中の人は全部を確かめたわけではありません。ぱっと見た感じ、Inst10はオリジナルのUIのように見えました。

でも、更新をあきらめてしまったアプリ、アプリとはちょっといえないようなアプリもぼちぼち混じるようにもなってきました。

FacebookMessenger互換のMessenger for Facebookは、はじめはネイティブっぽいUIだった気がするのですが、気がつくとモバイルWeb版を表示するのとほぼ同じな感じのアプリになってしまっていました。もちろん、Facebook側も別にサードパーティーのクライアントを認めているわけでもないでしょうし、対策したり独自に仕様を変更したりとしているでしょうから、対応に追従し続けるのが大変なのは理解できますが。


他にも、GoogleKeep、GMaps、Outlook10、Linked10、YourTubeあたりは、正直まるっきりモバイルWeb版を表示するだけのランチャーアプリといっても差し支えないでしょう。ブラウザのショートカットなのか、アプリ内でWebView的なコンポーネントで表示するかの違いくらいでしょうか。ちなみに、独自UIのネイティブアプリだったTwittlyも、BBW上ではTwittlyのままなんですが、ダウンロードしてみるとTwitter10という名前になっており、やはりモバイルWeb版を表示するアプリになってしまっていました。

実際のところ、モバイルWeb版でいいのであれば、ブラウザからホーム画面にショートカットを作れますので、モバイルWeb版のランチャーアプリというだけでは課金はもちろんのこと、ダウンロードしてストレージを消費する価値は全く見いだせないです。

もちろん、BlackBerryWorldが課金アプリの登録を停止してしまっているわけで、独自UIのアプリを開発するのが困難という事情はあるかもしれませんから、まあ致し方なしか・・・などと思っていたのですが、ところがどっこい、NemoryさんはBBOS10アプリの課金を全くあきらめていませんでした。

無料版アプリを起動して、PRO版への誘導に従ってそのまま進むと、なんとBBWではなく、独自のECサイトが表示され、そこで課金ができるようにしているのです。なんという執念!


そして、この驚愕の互換ソフトラインアップを見よ!



このうち、いくつがモバイルWeb版のランチャーアプリなのでしょう・・・
(中の人は実際にこのサイトに課金したりダウンロードはしてないので真偽は不明です。すいません)
そもそも、この手のアプリって権利的にかなりギリギリ(アウト?)な感じがプンプンするんですが、独自ECサイト上だと、もはや元のアプリの名前をもじることすらしていませんので、公式アプリを詐称していると言われてもしょうがない感じですw

と・・・まあ今はなんともいえない感じになってしまったNemoryさんですが、Face10の当時の頑張りっぷりには、感謝している中の人です。

ちょっと物悲しい今更誰得情報でした。


  



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