近頃のAndroidは1画面に複数アプリを表示できるマルチウインドウ的な機能がOS標準で搭載されてきているそうですが、BlackBerry Passportが発売された3年前には、OSではなくアプリ内で2つの機能を別々に実行するというユニークなアプリ「WorkWide」というのがありました。
当時は単にネタとして「おもしれー」と思って眺めていたのですが、中の人は何をどう気が迷ったか、当該アプリリリース3年後にして、なぜか課金購入してしまったので簡単にレポートします。
まず誤解のないように・・・
たぶん、冒頭のAndroidの話があるので、誤解される人もいるかもしれないのですが、
WorkWideは「任意のアプリを2分割して実行することができる」アプリではありません。
あくまで、基本的には
WorkWideが内蔵しているアプリを左右2画面で実行できる
というアプリですので、お間違えなきようw
「基本的には」と書いたのは、ひとつだけ例外がありまして「Blaq」というこれまた有料のTwitterクライアントがあるのですが、これは外部アプリとして連携します。
使える機能(アプリ)
WorkWideで使える内蔵アプリ等は以下の通りです。
・ブラウザ
・Twitter(要Blaq)
・電卓
・画像ビューア
・テキストファイルビューア
・Eメールエディタ(新規作成)
・SMS/MMSエディタ(新規作成)
使ってみる(基本)
基本は、左右2分割です。
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左がブラウザ、右が画像ビューアです |
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このボタンで左右アプリの選択もしくは最大化の切り替えです |
また、このボタンを左右に動かすことで、左右どちらかの画面を全画面に切り替えることもできます。
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最大化すれば普通のアプリとしても使えますね |
アプリ的な制約で、両方にTwitterを別々に、とか、両方をテキストファイルビューアとか、できない組み合わせもありますが、左右の入れ替えもできるので割と柔軟に選べます。
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左右のアプリ群を入れ替えたり、左右のウィンドウ幅を 若干ですが調整できます |
また、左右のウィンドウの幅を1:1だけではなく、左右どちらかを広めに微調整することも可能です。
活用シーン
1)左画面でTwitter(要Blaq)をチェックしつつ、画像やリンク先URLを右画面のブラウザでチェック
2)左画面のブラウザで主に見たいページを閲覧しつつ、リンク先を右画面のブラウザでチェック
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左は弊ブログ、右はページ内のリンク先です |
※厳密にいうと、左画面で見ているページをメニューから「Duplicate」すると右画面で同じ内容が開くので、右画面で改めてリンク先を閲覧する感じです。
3)左画面でメールを書きつつ、右画面で計算
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飲み会の精算メールを書くのに便利かもw |
4)左画面で参照したいテキストファイルを開いて見ながら、右画面でメールを書く
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テキストファイルビューアからのコピペもできます |
5)右と左で別々の画像を表示して間違い探しする
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左がKEYoneの画像、右がPassportの画像です |
などなど・・・組み合わせは無限大!(嘘です30通りくらいですw)
残念なところ
1)ブラウザ
フォントが小さい・・・全画面で見ている分には、普通のブラウザなのですが、左右2分割時のフォントがそのまま半分くらいの大きさになるので、いくらPassportが左右に広めの画面とはいえ、普通に読むにはかなりつらいです。といって、フォントの大きさを調整することはできず、拡大縮小はできるのですが、それだと当然左右の内容が欠けてしまいます。
設定、機能が貧弱・・・Readerモードもありますが、残念ながら外部のサービスを利用していたらしく、そのサービスはすでに終了していました。また、ブックマークや共有といった普通のブラウザにあってほしい機能もないので、メインとして使うには厳しい感じです。
2)テキストファイルビューア
日本語に対応していない・・・日本語のテキストは残念ながら化けてしまうようです。
まとめ
なかなかユニークで面白いアプリではあるのですが、正直Passportレベルの画面の大きさで左右に分割できても、ちょっと左右が小さすぎるかな・・・という感は否めないですね。
BlackBerryならPlaybookとかw OS10ならZ30とか、AndroidならPRIVとかDTEKとかの横画面で使うとかなら、ありなのかな・・・と思います。
まあ、はっきりとした利用シーンが想起できない場合は、ちょっと作者の方には失礼ではありますが、あくまでPassportを楽しむためのネタとして嗜む、というのが正しい使い方なのかもしれませんw
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