[WindowsMobile] 悪くないし嫌いじゃないんだけど、現状で既存競合を超えるユーザ体験がないプラットフォーム #windows10mobile

[WindowsMobile] MADOSMA Q501が4,980円(税別)で買えたのでいじってみました #windows10mobile
https://mobileff.blogspot.jp/2017/02/windowsmobile-madosma-q5014980.html

上記の記事の続きです。

MADOSMA Q501を買いまして、1週間ほど使ってみて、どう感じたかを書いてみます。
もちろん、1週間使ったと言っても、メイン機はあくまでBlackBerry PRIVのままであり、MADOSMAは2台目として持ち歩いたに過ぎませんが、できるだけ多く使ったつもりではあります。

結論からいえば、

Windows10Mobileというプラットフォームは、決して筋の悪いものではないが、既存のモバイルOS以上のユーザー体験を提供できていないため、あえて選ぶ必然性がない

ということになります。

以下に良いところ・残念なところ・誰に向くのかをまとめてみます。

良いところ



  1. WindowsPCに近いUIと操作感で馴染みやすい
  2. ミドルクラス機(RAM1GB)でも動きが意外と軽快
  3. 新鮮なUIで新しいものに触れる楽しさがある


Windows10MobileはPC用のWindows10と操作感が近く、WindowsPCをよく使う方ならばむしろ親しみやすいUIでもあるだろうと思います。また、MADOSMAの1GBのRAMでも、それほどモサっとすることなく割と軽快に動くのにはちょっと驚きました。

そんなこともありOSとしての筋は決して悪くないと思うんです。むしろ、AndroidとBlackBerryOSばかりしか触っていなかった中の人的には新鮮なUIに触れる楽しさがありました。


残念なところ(中の人的に)



  1. 物理キーボードがないので入力が困難
  2. メジャープラットフォームのアプリが使えない
  3. メッセージハブ的なものがない


ただ、しかしながらそれ以外に何か既存のプラットフォーム(中の人的にはBlackBerry9900/Passport/PRIVあたり)と比較して何かそれ以上のユーザー体験が得られるのかといわれると、残念ながら特にそれを超えるものはなく、悲しいことに持ち歩かなければそれはそれで別に困らないものでしかないんですよ。

まあ、私の場合、物理キーボードがないと入力が捗らない体質であるということは大きいですね。結局、持ち歩いて試した時も、見るところまではMADOSMAでやって、入力はPRIVでやって、みたいなことになっていてw

頑張ってMADOSMAのソフトキーボードでもいくつかは入れてみるんですけど、中の人的にはストレスが溜まるだけで、何のために持ち歩いているかわかりませんでした。

あと、私が年明けからメイン機をPassport→PRIVに変えて、そこから戻せなくなっていることの理由の一つとして、やはり純粋なAndroidでないとうまく動作しないアプリやデバイスがあるからなんですよね。

当然ながら、Windows10Mobileではその手のアプリはほとんど提供されていないので、ちょっと特殊なデバイスをスマートフォンと連携したいと思っている人には、メイン機としては運用できないんですよね・・・。この点に関しては、元締めがMicrosoftなので、頑張って対応してもらうべく資金投下とかしてくれればいいんですけど、なかなかそうもいかないようですね。

確かWindows10MobileでもAndroidアプリが動くようにする計画があったような気がするんですけど、そのプロジェクト自体がキャンセルされてるんですよね。この決定はかなり大きかったんじゃないかなーと思います。

実際、Androidの対応バージョンが低いという難点はあるものの、結果的にAndroidランタイムを搭載してきたBlackBerry OS10のほうが、Windows10Mobileよりも確実にできることが多いという事実があり、ユーザー体験としてできることの多さとしてはBBOS10>Win10Mという状態です。

あとはこれもBlackBerryユーザの中の人に特有の感想だと思うんですが、通知や新着メッセージをまとめるHub的なアプリがあったらよかったなーというのもありますね。通知自体は確かにスワイプで出てくる通知領域にまとまってはいるのですが、時系列順ではなくアプリ単位ですし、アプリ横断でシームレスに整理されているとは言い難いです。


誰に向くか(中の人的に)


当たり前なのですが、残念なところが残念と感じない人なら、十分選択肢になると思います。

  1. 入力はソフトキーボードで不自由を感じない人
  2. アプリは主要なメッセージングアプリやメール、基本的なブラウジングができれば十分な人
  3. 外部デバイスをスマートフォンと連携するつもりのない人
  4. 既存のOSに飽きていて、新鮮味を求めている人
  5. WindowsPCと使っていて、似たようなUIを求めている人

という感じでしょうか。

まあ、上記を見てもお分かりの通り、OS自体に既存のプラットフォームを超える何かが見いだせない状況ですから、あとはハードウェア(端末)やプライスの魅力で訴求するしかないんだろうと思います。

LumiaはせっかくのNOKIAブランドを入手してまで作ったブランドなのに、全くこれといったハードウェアの差別化要因(デザインやブランドをはじめとするNOKIA端末の魅力)を出せずに収束してしまいました。

近々新機種発表される日本のNuAns NEOは、端末のデザインで差別化を図ってきましたが、これは中の人に言わせると至極真っ当な戦略で、結果的に一定の成果が出て、新機種への継続にもつながったと思います。

MADOSMAはデザイン性もプライスの優位性も微妙だったので、正直あまりプレゼンスを出せていないのかなと思います。今回は特売でプライスの優位性がありましたがw

どうしても、マイナープラットフォーム同士ということで、BlackBerryと比べてしまいますが・・・BlackBerryも苦しい戦いをしていますが、現状、物理キーボード搭載のほぼ唯一のプラットフォームなので、物理キーボード好きのニッチ層には訴求できていますね。

実際、QWERTY搭載のWindows端末が出たら特売じゃなくても買うかもしれないですw

あとは、MSがどれだけ本気になって資金投下してくるかですね・・・
ある程度金にモノを言わせて端末の普及なり、アプリの対応を奨励するかAndroidランタイム搭載なりしていかないと、ここからシェアを挽回するのは厳しいでしょうね。

BlackBerryOSのほうも状況は同じで、Android互換環境を頑張ってアップデートしていかないと未来はないし、その手間かけるくらいならAndroidベースにしちゃえばいいじゃんという結果がPRIV/DTEK/Mercuryなんですがw(まあファン的にはBBOS10もいいところいっぱいあって好きなので存続はしてほしいのですが)

でも、なんだかんだマイナーものが好きな中の人です。
マイナーOSに幸あれ!



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