[BlackBerry] OS10.3.3 betaのAutoloaderがリリースされました(が開発者用人柱版なのでインストールは要注意!) #BlackBerryJP

Android搭載のPRIVが発売されてからというもの、BlackBerryの正当血統たるBlackBerry OS10は、そもそも継続されるかどうかを含めて不安視されていたわけですが、そんなOS10マニア待望の10.3.3(beta)のAutoloaderが本家よりリリースされました!


自分は、BBOS10端末については、Q5、Q10、Passportを持っていますが、Passportはメイン端末で常用しているのでアップデートのリスクは取れないため、遊休状態のQ10に入れてみることにしました。

手順は至って簡単で、USBで端末をPCにつなぎ、ダウンロードしたAutoloaderを実行するだけです。コマンドプロンプトが開き、OSの書き込みが自動で行われて、終わると端末が再起動します。

正直なところ、リリースノートがない?こともあるのですが、何が変わっているのかは、開発者でもない素人の私では知る由もありません。

しかしながら、気を付けなければいけないのは、今までのアプリが動くとか動かないとか、そういう以前の部分でして・・・BlackBerry Developer Blogによりますと、



このブログにはこんなことが書いてあります。
There have not been any changes or additions to APIs in 10.3.3, so your applications that support 10.3.2 should also work fine on 10.3.3.  But here is your chance to try it for yourself.
要するに「10.3.2と10.3.3はAPIとかは変わってないから今までのアプリもたぶん動くよ心配すんな」ってことなのでしょう。
Similar to the previous beta releases, these autoloaders contain a reduced set of BlackBerry 10 applications compared to a full OS release and are intended for application testing, not regular use.
「今までのベータリリースと同じで正式版より入ってるものが少ないの分かってるよな?これはアプリのテスト用なんだから常用とかすんじゃねえよ?」ということのようですね。

え?そうなの?じゃあ前のバージョンに戻すよ!と思った方もいらっしゃったようなのですが、ここで驚きの言及が。
BlackBerry OS 10.3.2 included anti-theft protection that prevented downgrading of the OS.  This is also present in 10.3.3, which means that you won’t be able to downgrade to 10.3.2 after installing a 10.3.3 autoloader.  Your device will remain on the limited 10.3.3 beta until the gold release of 10.3.3.
私もよく知らなかったのですが、10.3.2以降のBBOSは、(おそらくは)セキュリティ上の理由で、OSのダウングレードが出来ない仕様になっているのだそうです。どうしてでしょうか?

10.3.2のどこかのバージョンから、BlackBerryOS10のBlackBerry ProtectにAnti-theft protectionという機能が搭載されました。日本語に訳せば盗難防止ですが、これが有効になっていると、セキュリティ消去やワイプをして新しいROMを焼いて初期セットアップしても、それ以前に使っていたBlackBerryIDでないとその端末にサインインできなくなり、事実上その端末を他のユーザが使うことができなくなります。

これを有効に保つためには、Anti-theft protectionが搭載されていない旧バージョンのOSをインストールできないようにする必要があるわけで、そのための措置なのだろうと考えられます。

※これを考えると、中古端末をよくわからないルートで入手すると、これに引っかかりそうで怖いですね。お店から購入するときは、このへんをよく確認する必要がありそうです。以前、Twitterでもこれのせいでセットアップできないと嘆いていた方がいたのを思い出しました。

実際、10.3.3をセットアップして、SICでワイプをかけた後に10.3.2を焼こうとすると、こんな状態に。

そういえば、Autoloaderのダウンロード画面でも・・・


ちゃんと書いてあるじゃあないですか・・・

しかしねぇ・・・開発者向けのベータ版なわけですし、正式リリースじゃないんだし、インストール時にそれと分かるように警告を出すとか、Anti-theftを搭載している1個前の正式リリースバージョンまでは戻してOKの措置をとるとか、やりようはいくらでもあると思うんですけどねぇ・・・。

この気が利かない感じが、BlackBerryということなんでしょうか笑

ということで、この10.3.3 betaを入れてしまった端末については、そのまま使い続けるしかないという結論になるようです。もしくは、どこかの誰かがJailbreak的なことをしてくれるのを待つか笑

でも、この機能が突破されるということになると、BlackBerryの数少ないストロングポイントであるセキュリティ性能を貶めることになりますので、喜んでいいのか悪いのか・・・。

私もQ10には10.3.3betaを入れたまま、Twitterのほうで時折レポートを挙げていこうと思います。

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