[IP電話][MVNO] FUSION IP-Phone SMARTをIIJmio回線の留守電サービスとして使う

昨年11月にWILLCOM PHS回線をIIJmioにMNPし、BlackBerry Passportを購入してから、現在のメイン通話回線はIIJmioになっています。

当然、回線維持手数料を安くあげたいこともMVNOへのMNPの目的のひとつだったのですが、やや気になっていたのが、「留守番電話サービス」の料金でした。

IIJmioの「みおふぉん」は月額料金が300円かかります。WILLCOMのときは100円だったので、いきなり3倍です。MVNOは基本料金が低廉ですが、通話料金や周辺サービスのお得感にはしわ寄せが少し来ているような気がしますね。致し方ないことだとは思いますが。



もちろんこれを是として300円支払う選択肢もあるのですが、タイトルにもある通り、IP電話サービスのFUSION IP-Phone SMARTの留守電サービスを併用することで、留守電の運用が便利にできそうなので実験してみました。

FUSION IP-Phone SMARTは月額基本料金が0円で、標準で留守電サービスが付加されていますが、サービス内容はなかなかに充実しています。

  • 留守電サービスの基本金0円
  • 留守電に切り替わるまでの時間を設定可能(0にすれば着信即留守電にできる)
  • 留守電の録音内容をメールで添付して登録アドレスに送信可能(発信元番号もわかる
ただし、IIJmioにかかってきた電話でこの留守電サービスにつなぐには、IIJmio側で以下のような回線の設定が必要になります。
  • 転送電話を設定し、転送先をIP-Phone SMARTの番号に設定する
  • 転送されるまでの時間を適切に設定(10~15秒位とか)
IIJmioでこのあたりの設定をするには、自動音声サービスを使う必要があります。残念ながらマイページなどでは設定ができないので、このあたりはやや面倒ですが、頑張って対応しましょう。
↓のリンクから設定できます。


メリット・デメリットは以下となります。

メリット


  • IIJmioの留守電サービス料金、および留守電内容確認時の通話料が不要
  • 留守電内容をメールで受け取れるので、他の機種でもPCでも内容確認できるうえ、留守電サービスへ掛け直す手間が不要、また繰り返し聞く場合にも追加料金がかからない

デメリット

  • IIJmio→IP-Phone SMARTへ転送する際に通話料金が発生する。かつこの転送には「みおフォンダイヤル」のプレフィックス番号はつけられない(設定しても無効な番号といわれてしまう)
  • IP-Phone SMART側の着信は留守電運用に徹する設定になってしまうため、IP-Phone SMARTを着信用回線として使いたい人はIP-Phone SMARTにも待ち時間設定が必要になり、掛ける側にとっては転送までの時間を待たされ、転送で待たされ、となるので、待たされる時間が長くなってイライラする
とはいえ、デメリットとして挙げた「転送時通話料金」については、IIJmioの留守電サービスを契約したとして、留守電内容を確認するときにも通話料金がかかってしまうわけですから、例えば30秒の留守電を確認する場合、IIJmioの留守電サービスでもIP-Phone SMARTの留守電サービスでも30秒分の通話料金が発生することには変わりない(録音時に料金を取るか、再生時に料金を取るかの違いしかない)ので、正直デメリットとは言えないような気がします。

強いて言えば留守電サービス契約してるけど、留守電内容を一切確認しない、という運用をすれば再生時の通話料金はかかりませんが、そんな人は留守電サービス利用する意味がないので、無意味な過程ですよね笑

あと、IP-Phone SMART側で着信が使いにくくなる問題も、正直受ける側(自分)にとっては、携帯で着信してもIP電話で着信しても料金がかかるわけでもないので、IP側は発信専用で運用しても、そんなに困らないかなあという気もします。

IP-Phone SMARTが月額基本料無料だからこそできる、おもしろ技だと思います。
ご参考になりましたら幸いです。

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