[WiMAX] WiMAX2+の速度制限が厳しすぎるのでは問題について・・・

巷で話題の「WiMAX2+の3日3GBの制限が厳しすぎ」問題についてですが、まあなんだかんだでUQがプレスリリースを出すまでに至りました。




速度制限のことで、キャリア側がなんらかの申し開きをするのって初めてなんじゃないかと思うんですが、ここまでの動きにいたったのは↓こちらのサイトの活動が大きな原動力となっていそうです。




私も、WiMAX2+は使っていますし、そもそも旧WiMAXの時代から継続利用しています。速度制限の件については、2+発表時点からなんらかの制限を将来的に行う可能性に言及されていたことも認識しています。




2+のサービス発表当時のインタビュー記事には、このような言及があります。

――モバイル回線ではドコモのLTEが150Mbpsというサービスをスタートさせています。そんな中でWiMAXの強みや差別化ポイントはどこにあると思いますか。

野坂氏:確かにスペックスピードだけならLTEもWiMAXに拮抗してきています。ただ、帯域制限の問題などからLTEは動画視聴などにはまだ向いていないといえるのではないでしょうか。仮に150Mbpsで動画再生がストレスなくできたとしても、制限にひっかかってしまい見られなくなるなら、安定して視聴できるほうがよいでしょう。(中略)

――帯域制限がないというメリットはわかります。しかし、WiMAX2+では2年後(25か月後)に帯域制限を導入する可能性があるとアナウンスされています。その意図はどこにあるのですか。

野坂氏:今後はモバイルでの動画視聴はさらに広がるでしょう。YouTubeをつなぎっぱなしするユーザーも出てくるかもしれません。動画のOTTサービスも増えるでしょうし、さまざまなコミュニケーションアプリやサービスでも動画を扱うようになるでしょうが、グローバルでみても帯域制限や部分的な従量課金といった動きは避けられないものとなってきています。その中で、サービスや製品を売らんがために必要な情報を発信しないということは通信キャリアとしてはできません。もちろん、将来、設備やサービスへの投資を行い使い勝手も良くしていくつもりです。幸いにも、現在量販店でのデバイスの動きを見ても半分くらいがWiMAX2+を選んでくれています。それと、強調しておきたいのは、WiMAX2+については帯域制限をかける可能性を表明していますが、従来からのWiMAXの無制限は変更ありません。
たしかに、速度制限の可能性には言及していますね。ただ、なんだか「今は制限ないしやるとしても先のハナシだから」みたいなノリでLTEとかと比較したり、旧WiMAXは無制限(だけど速度を落とさないとは言っていない)と強調してみたり、やや胡散臭い感じは否めない部分もあります。


また、モバイルルータといえばルータプリンスことこのジャンルの第一人者しまじろー(@shimajiro)さんのブログによりますと、制限については↓のような感じでまとめられてます。


なにをかくそう、私も無印WiMAXから2+に乗り換えるときには、しまじろーさんの記事を大いに参考にさせていただきました、というか、こうやって丁寧に解説してもらわないとわからんぐらいに分かりにくいサービスだということでもありますよね・・・。

「2015年4月以降に、直近3日間の通信料が1GBを超えた場合は速度制限の対象となる可能性あり」という表記が見られますね。しまじろーさんブログの記事掲載当時はUQも「3日1GB」のつもりだったわけですが、最初の弁明リリースにあるように、「3日3GB」に緩和して制限をスタートしたということのひとつの裏付けですね。

まあ、そうなると、当初予告していたとおりの制限を、当初の予定よりも少し緩和させてスタートしたのに、なんでこんなに叩かれなきゃいけないのか?UQのロジックはまともなのに?って思われてしまいそうですが。

これって、要は「売り方」「見せ方」の問題なんでしょうね。

新生活のスタートに、どうせ固定電話も引かないし、面倒くさい光回線のインターネット契約するならWiMAX2+で光の固定回線の代わりになりますよ〜みたいな売り方したら、おおなんだWiMAX2+は光みたいに制限なくて速いのか、そりゃいいな、って思う人も出て当然。無印WiMAXが実際にそういう使い方が出来ていた(私もURoad-Homeを持っていましたし)だけに、なおさらです。

そして、容量無制限という表現ですね。容量は無制限ですよ、でも、3日で3GB以上使ったら速度落とすけどね、ってなったら、事実上3日で3GB以上使えないから1ヶ月で30GBが上限みたいなものです。え、それのどこが無制限なんですか?って言われてもしょうがない。

しかも、今年の2月までは標準のプランで容量無制限をうたっていたが、 しれっと容量無制限は別プランにして、値上げとか・・・。

まあ、結局のところ、上にあった社長のインタビュー記事を読み返してみると、UQのスペックはLTEに普通に追いつかれていて、販路とか知名度とか考えると同じ土俵でケンカしたら負ける。じゃあどうするか、差別化だろうということで、容量無制限とか、光回線のかわりになるよとか、帯域制限は(しばらくの間は)やらないとか、そうやってアピールしないと振り向いてもらえず、立ち行かなかったのかもしれないですねぇ。

で、巷では同時に、UQなんかよりもっと極悪なことをルータでガンガンやっている某キャリアはどうしてやり玉に上がらないのかと嘆くツイートも散見されましたが、それはずばりこういうことでしょうなあ・・・と思う私です↓

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