[WILLCOM] イー・モバイルとウィルコム、2014年4月に合併

ASCII.jp:イー・モバイルとウィルコム、2014年4月に合併
http://ascii.jp/elem/000/000/847/847579/

ともに現在はソフトバンクグループのイー・アクセス(イー・モバイル)とウィルコムが2014年4月1日に合併することで、基本合意に達したと発表された。
 イー・アクセスは2013年1月に、ウィルコムは2010年12月にソフトバンクの傘下に入り、データ通信や低料金の音声専用端末など、同じグループのソフトバンクモバイルにはないサービスを相互補完する形で事業を継続してきた。同時に2013年1月からは、イー・モバイル/ウィルコムそれぞれのキャリアショップで相互の商品を扱うなど、連携も進められている。
 今回の合併により、契約数で1000万を超す移動通信サービスの企業が誕生するが(イー・アクセスが約440万、ウィルコムが約570万)、両社のリリースによれば、特に市場拡大が期待できるスマートフォン分野に注力する予定とのこと。

本来ならば、ADR再生手続の時点でそのまま終わっていてもおかしくなかったところを、SBMの支援で延命し業績も回復、さあこれからというタイミングで合併し更に大きな手を打てるように・・・と考えれば、経済論理的に言ったら悪くない話なのかもしれないですね。

ただ、いちPHSファン、ウィルコムファンとして考えた場合、「消滅会社 ウィルコム」とプレスリリースにあるのはかなり堪えます。ちなみに、ウィルコムに肩入れしている人の多くは通信方式としての「PHS」に思い入れがある+会社としての「株式会社ウィルコム」に思い入れがあるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?私だけかな?

DDIポケット破綻→ウィルコム→ウィルコム破綻→SBM傘下で業績回復→イーアクセスと合併し消滅、という波瀾万丈を考えれば、今回だってどうということはない、と思えなくもないですね。DDIポケットがダメになった時も、一度死んで別の会社になったようなものですから、今回も同じじゃないかと言えなくはないと思うんです。ですが、2010年のウィルコム破綻前と破綻後については、精神的に決定的に違いがあるのは、やはりSBMの資本が入ってしまったことじゃないでしょうかね。

ウィルコムは「商売は微妙に下手だけど、大枠では真面目で誠実」なイメージが強かったところが、あの会社の傘下になって「商売はうまいけど、なんだか信用できない」というか、「悪い奴に騙されてるお人好しの会社」みたいになってしまって、ファンから見たブランドイメージはもうボロボロなんですよ、多分。少なくとも私はそうです。役員・幹部もSBMの血が入りまくってますしね。

そんなわけで、ウィルコムに肩入れする理由の一つはもう消え去ったということになるでしょう。

ただ、もうひとつの「PHS」への思い入れは、やはりそう簡単には捨て去れない気持ちもあります。「WX12K」のような端末にワクワクしてしまうのは、やはりPHSが中心の端末だからですよね。

[WILLCOM] それをもっと早く出して欲しかった! ポテンシャル高いPHSフィーチャーフォン WX12K
http://mobileff.blogspot.jp/2013/11/willcom-phs-wx12k.html


私は前回ウィルコムが破綻した時のエントリで、

[WILLCOM] ウィルコムの会社更生法申請についての雑感(3)
http://mobileff.blogspot.jp/2010/02/willcom-3.html
なにより、個人的にはWILLCOMにSBMの血が入るなどという事になったら、おぞましくて、拒絶反応が起きてショック死してしまうかもしれません。PHS本体にSBMの出資がなされた日には、WILLCOMを解約し、その足で泣きながらdocomoに契約に行くことでしょう・・・。
とか書いちゃってるわけですが、結局のところ今もPHSを使っています。PHSはウィルコムが世界で唯一無二のサービス事業者と言っていい状況ですから(タイ・ベトナムあたりはまだあるんでしたっけ?)、ウィルコムはもういいけどPHSは使い続けたいから他の事業者を・・・とできないわけですよね。

で、そのあとのエントリでは

[WILLCOM] 停波になるその日までお付き合いします(たぶん)
http://mobileff.blogspot.jp/2010/08/willcom.html
私は大好きで大好きでしょうがないSBMが資本や経営に参加した時点で、嬉しすぎて気が狂いそうなのでウィルコムは解約しようかとも思っていました。でも、今より音質も悪くなるし、通信料も高くなるし、というハードルを越えてまで他のキャリアに移る理由も見出せないし、やはり何よりも長年の付き合いからくる愛着というのが大きく、解約という選択はどうしても決断できませんでした。
なので、私自身はたとえ停波になるとしても、停波になるその日までウィルコムにはお世話になろうと思っています。しかし、SBMが個人的な我慢の限度を越える介入をしてきた場合には、もしかすると途中で心が折れるかもしれません。
ただ、静かにランディングしてもらえることが、ウィルコム支持者としての願いです。最後まで、今までどおりに使わせて欲しい。
 とか書いておりまして、この心境は基本的に今でも変わっていないです。
停波までは付き合うつもりなんですが・・・。
今回のが、我慢の限度を超える介入、になるのかどうか、というところですね(笑)

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