[DIGNO DUAL2] 独自機能をレビューする(5) スマートソニックレシーバー #wx10k #DIGNODUAL2 #WILLCOM

DIGNO DUAL2の機能的な特徴の一つに「スマートソニックレシーバー」搭載ということがあります。本来、この一連のレビュー記事の最初の方に取りあげてもよかったところなのですが、ある程度通話を体感してみてから、と思っていたら1ヶ月経ってしまっていたというのが正直なところです。

ちなみに、京セラの紹介ページはこちらです。

京セラ独自機能 「スマートソニックレシーバー®(SMART SONIC RECEIVER®)」 | 京セラ


通話時の受信音声を、スピーカーからの音だけでなく、ディスプレイ部全体を振動させて伝えることで、音声が聞き取りやすくなるというのがスマートソニックレシーバーのウリであり特徴です。

振動でどうのこうのと聞くと、どうしても骨伝導を思い出してしまうのですが、どうもそれとは少し違うようですね。ディスプレイ全体をスピーカーにできるということなんでしょうか。スピーカーからの音も結局は振動で出しているわけですよね。

ちなみに、世界初の骨伝導ケータイの記事はこちら。なんとなく、モデルの方の写真が微妙に閲覧注意な目力なのは気のせいでしょうか。
ツーカー、世界初の骨伝導ケータイ「TS41」 (ケータイWatch:2003/12/9)
骨伝導はそもそも耳に当てる必要すらないんでしたよね。

で、私はこのスマートソニックレシーバという機能をDIGNO DUAL2が発売されるまで知りませんでした。実は、auなんかでは少し前のモデルからいろいろと搭載されていたようなんですが、京セラ支持者の私でも気がつかないというPHS以外での京セラ端末、DIGNOブランドの空気感に軽い眩暈を覚えます。それはともかく、DIGNO DUAL2の発売当初に量販店でホットモックを触った時に、スマートソニックレシーバーのデモアプリみたいなのが入っていて、へぇ、そんな機能があるのかと感心して、試させてもらったんですが、確かによく聞こえるような気はしていました。

戦略上、PHSは音声品質がクリアである、というのがメリットなので、クリアな音声品質をスマートソニックレシーバーでさらに高めれば鬼に金棒、まさにPHSファンのアイデンティティをくすぐる組み合わせなわけです。

・・・とはいうものの、スマートソニックレシーバーを使ったところで、もともと受信した時点で品質の悪い音声のクオリティを飛躍的に高める、というわけではないはずなので、結局のところ聞こえやすさは相手のキャリアであったり、端末であったりに依存してしまうことは事実と思います。

呼び出し時に「プププ」音がする端末が相手の場合は、スマートソニックレシーバーでもやっぱりそれなりの音質ですし、固定電話やPHSが相手の場合は、やっぱり安定して聞き取りやすいことが多いような気がします。また、さしものPHSといえども、電波状態の悪いところでは、厳しかったりもします。全体としては、総じて聞き取りやすい場面が多いかなというのは感じますが、まだまだもう少しいろんな場面で聴いて判断してみたいところもあります。

とはいえ上にも書いたように、この機能は通話品質にプレミアムを付けられると言う意味で、実際の効果以上に、PHSに非常に向いた技術だと思います。こういう機能を開発しているのがPHSの守護神でもある京セラというところがまたいいのですよね。

是非、スマートフォンだけでなく、フィーチャーフォンタイプのPHSにも、スマートソニックレシーバを搭載していって欲しいなあと思っています。

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