[DIGNO DUAL2] 独自機能をレビューする(1) PHSx4G/3Gデュアル方式 #wx10k #dignodual2

まあ、レビューが見たいのであればこんな辺境のブログなんてみるよりも、

価格.com - 京セラ DIGNO DUAL 2 WX10K WILLCOM レビュー評価・評判

このへんを見たほうが参考になるのかもしれませんが。と前置きしつつ。

なんでこんな記事を書く気になったのかといいますと、まあごく何気なく「京セラサイトK」を見たわけですね。購入当初からホームにアイコンがあるので、まあちょっと見てみるかという感じで。やっぱり目立つところにあると言うのは重要ですね。

そうすると、アンケートなるものがあるわけですね。私は割とDIGNO DUAL 2が気に入っていたので、このなかなか話題にならない不遇の機種に対して、なかば京セラの人を励ますつもりで、入力していったわけです。

で、途中から気づくわけですね。「~の機能についてはいかがでしょうか?」って書かれても「え?そんな機能あったの?」とか「知ってるけど使ったことないや」という機能が意外と多いことに。

と、いうわけで、DIGNO DUAL2の特徴的な機能をレビューしてみようかな、と思い立ったわけです。
参考にするのは、このサイトのアンケートと、DIGNO DUAL2の機種別カタログです。

ではまず一つ目「PHSx4G/3Dデュアル方式」について。いきなり本丸か、と言う感じですが。

ご存知の通り、DIGNO DUAL2は通話はPHS、データ通信は4G/3Gで行うようになっています。
(よく考えてみたら、この機種は通話・通信を使い分けるデュアルもあるわけですが、データ通信も4G/3Gのデュアルになっていて、デュアルが2つでDUAL 2みたいなダブルミーニングが隠されているのですね。違うか)

PHSは完全に通話専用になっていて、データ通信をPHSで行うことはできないことになっています。

PHSでデータ通信できないのは長年のPHSファンとしてはやや寂しいなぁという感が強いのですが、そこは、ちゃんとPHSの強みの「クリアな音声品質」を「スマートソニックレシーバー」で高めてきていて、PHSのアイデンティティを大事にしている京セラの姿勢に免じて、納得することにします。
(私は特に興味がないので調べてはいませんが、WX04SHは同じAndroidでもPHSデータできるわけで、もしかしたらごにょごにょしたら・・・とかいう気もしないでもないですがどうなんでしょうね)

で、おそらく皆さん気になるのがデータ通信でしょう。4Gデータ通信は表向きには「Softbank 4G」などというありがたくないブランドネームをつけられ(形式上はWILLCOMから切り離されたWireless City Planning社からのMVNO)てはいるのですが、技術的にはAXGP(Advanced eXtended Global Platform)というウィルコム由来の技術が使われています。ウィルコムファンとしては歴史のif、たらればに思いを馳せるロマンの対象とでもいいましょうか、やはり肩入れしてしまうわけですね。

ただ、コアなウィルコムファンであればあるほど、XGP時代(=ウィルコム破綻直前)のエリア展開の悲惨さ(基地局数が数百レベル)を強くインプットされているので、

ご参考:WILLCOM NEWSさまより

平成22年01月09日時点の次世代基地局は346。前回比63増。

AXGPのエリアも、どうせ・・・なんでしょ?とか思っていたわけですが(正直、Softbank傘下になってからできたAXGPには興味をかなり失っていましたのでウォッチもしておらず)、現在の数字としては

http://www.xgpforum.com/new_XGP/ja/001/wcp.html

にあるように、基地局数は41,000局ということなんだそうです。前身のXGPは650局くらいで終息したと思われるので、実に63倍。全然別物。

なので、使っていても意外と4Gはよくつかみます。首都圏だけでなく地方都市にも対応していて、地方都市でも対応エリアに入っていればちゃんとつかみます(当たり前ですが)。つかめば通信速度は確かに速いです。

某地方都市でスピードを測ったら、こんな感じ。結構出てます。


まあ、きっと弱いんじゃないかなあ、と思うような場所(地下鉄とか、地下街とか)では、やっぱり3Gになってしまうことが多いのも事実ではありますが、3Gもまあそんなにいうほど遅くないというか、ソフトバンク自体がLTEに多分血道をあげていて、LTE利用者も増えていて、相対的に3Gが空いてきてるんじゃないかという事情もあるのかもしれません。

あと、3G/4Gの切り替えについては、使い方にもよると思いますが、自分の使い方では気になったことはないです。「あ、今切り替えしてて繋がらないなうっとおしいな」と思ったことはないですね。Radikoストリーミングしながら歩いていることが多いですが、(3分のバッファがあるので参考にはならないと思いますが)あまり音が途切れたと感じたことはないですね。

私は今まで主にWiMAXで外出先の通信を賄ってきたわけですが、正直、WiMAXの弱いエリアはAXGPもそれほど入りませんが、3Gなら入るよ、というケースが多いんですね。WiMAXも地下エリア対応を頑張っていますが、鉄道会社によっては全然対応がダメな路線もあり、私はその路線をよく使っていたので、その路線に乗るときはなかば通信を諦めぎみだったのですが、DIGNO DUAL2にしてからはその路線でも余裕で通信できてしまうので、ストレスがかなり減りました。

BWAのライバルとしての旧XGPとWiMAXという構図を思うと、なかなかに興味深い比較なんですが、どちらも今後は独自規格というよりTD-LTEという標準規格に近づく(AXGPはすでにそうなっている)ようで、結局両者とも同じ規格に収束してしまうという、まあ何というか不思議な感じですね。

そんなわけで、4G/3Gデュアルの通信はかなり満足度が高いです。
もちろん、使い方によるとは思うのですが、私の場合、ほんとに「パケ詰まり」って何ですか?っていう感じで使えています。利用者が殺到して渋滞しているピュアLTEより、ちょっとマイナーなAXGPと枯れた3Gという組み合わせの方がもしかしたら快適だったりするのかもしれない。そんなマイナー魂がPHSファンの私にも合っているのかもしれません。



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