[WILLCOM] 停波になるその日までお付き合いします(たぶん)

もう前々から規定路線ではあったわけですが、いよいよウィルコム本体にもSBM資本が入り、管財人もSBMから送り込まれてしまい、ウィルコム本体を畳むという方向性がよりハッキリとしてきました。

巷では管財人に着任した宮川だかなんだかいうお方が「復活プラン」だのなんだのTwitterで吹いているようですが、ウィルコム本体を存続させてSBMに何の益があるのかを表明していない(もし何かソースがあるようでしたらお知らせください)以上、結局は生命維持装置のスイッチをいつ切るのがSBMにとっていいのか、という水準の話でしかないんですよ、たぶん。

たしかにSBMは対世間の仕掛けはうまい会社です。社長のTwitterの使い方を見てもわかりますよね。あれだって、利用者の意見が社長を動かしたとか、利用者の意見に即座に反応する機動力が素晴らしいだとか言われているようですけど、そんな単純な話じゃないと思うんですよね。もっと、巧妙にやっているはずです。

新管財人もTwitterでいろいろと意見を募っているようですが、これとて大局的に見れば、ウィルコムを縮小→停波して既存PHS基地局をSBM基地局に載せ替えたり、既存PHS利用者をSBMの加入者として取り込んだりするという方向性を既成事実化するためのメディア戦略の一つととらえる方が自然でしょう。事実、親ウィルコムないくつかのブログなどでは、新管財人のTwitterのつぶやきを「新たな動き」として大きな注目をもって取り上げています。掲載しているブログの管理者自身がどう思って取り上げているかに関わらず、読み手に対しては「SBMがウィルコムを変えるかもしれない」「SBMに何か施策を打ち出してほしい」そんな期待感を醸成することにも一役買っているのです。ウィルコムにはここ数ヶ月これといった動きが見られませんでしたから、ブログメディアにとっては恰好のネタでもあり、最新動向をウォッチするブログであればやはり取り上げざるを得ません。そういうことも計算に入れていると考えるのは私がひねくれすぎているのでしょうか。

だいたい、ウィルコム復活を言うなら、誰とでも定額の全国展開をやればいいんですよ。それに触れない時点で、何をか言わんやではないでしょうか。

私は大好きで大好きでしょうがないSBMが資本や経営に参加した時点で、嬉しすぎて気が狂いそうなのでウィルコムは解約しようかとも思っていました。でも、今より音質も悪くなるし、通信料も高くなるし、というハードルを越えてまで他のキャリアに移る理由も見出せないし、やはり何よりも長年の付き合いからくる愛着というのが大きく、解約という選択はどうしても決断できませんでした。

なので、私自身はたとえ停波になるとしても、停波になるその日までウィルコムにはお世話になろうと思っています。しかし、SBMが個人的な我慢の限度を越える介入をしてきた場合には、もしかすると途中で心が折れるかもしれません。

ただ、静かにランディングしてもらえることが、ウィルコム支持者としての願いです。
最後まで、今までどおりに使わせて欲しい。

もちろん、停波になどならず、無事に存続してくれるのが一番いいのですが、それは冒頭の展開を考えるとさすがに望めないでしょうから・・・。私も広い意味ではそういう既成事実化に一役買ってしまっているのかも知れませんね。

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