[雑記] SIMロック解除の議論に対する私の勝手な意見(1)

なぜ今なのか、よくわかりませんが、SIMロック解除の議論が盛り上がっているようです。
たしか2006年くらいに、一度そういう話が盛り上がった時期があった気がします。
当ブログでも、エキサイトブログ時代にごくごく軽く言及したことがあったのですが。

予想外の連発
http://mobile54.exblog.jp/4574880/

まあ結局のところ、SIMロックの話はうやむやになり、インセンティブはソフトバンクが考案したスーパーボーナスはじめ、バリュープランだかシンプルプランだかW-VSだか新にねんMAXだかに姿を変えて、結局は「ただの値引き」だったのを割賦債権という帳簿上の売上額アップに変えたキャリアがちょっと微笑んだという、よくわからないことになって今に至るわけです。

そもそも、SIMロックって何がいけなかったんでしたっけ?

SIMロックによって、端末は契約時のキャリア以外で使えません。
なぜそんなことが必要なのか。
端末を他のキャリアでなく、自キャリアで使ってほしいからですね。

でも端末を買ってくれなければ電波も使ってもらえない。
だから端末代金は安くする。値引きコストはキャリアが負担する(=インセンティブ)。
ただ安く売るだけだと、安く端末を買って即解約し、他のキャリア(とか外国とか)で使われてしまうので、SIMロックします。

ん?ちょっと待て。値引きコストの原資ってなんなのよ?ってユーザの払ってる通信・通話料じゃないですか。

ということは、10年も同じ端末を使ってるユーザは、他のユーザのインセンティブ代を負担し続けている?なんと不公平な!

そんなカラクリだったと思います。

で、SIMロック解除を迫られた各キャリアは、いや、じゃあその不公平は正しましょう。
端末は定価(インセンティブなし)の値段で売ります。それならいいですよね?と言い出しまして。

docomoとauは「端末は定価にする代わりに基本料が安いプラン」と、「端末が安い代わりに基本料が安くないプラン」を用意しました。まぁ、一応お上の意向には従ったわけですね。

その他のキャリアはそういう選択肢は作らず、形式上端末は定価で売るものの、契約している間は2年間代金の割引をするプランを出してきました。

docomo/auにしても、端末を値引きするプランは2年の継続利用が前提です。

結局のところ、
・SIMロックは解除しない
・端末は最低2年使わせる
・割賦代金の縛りで解約しにくくさせる

ということで、結局のところキャリアは痛くも痒くもないというかむしろトクなんじゃないの?というような状態を作り出すことに成功したわけです。

つづく。

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