[SBM] まだ、対抗プランやってたんですね・・・

つまり、裏を返せば、ホワイトを超えるプランを出されてしまったということですね。

ということで、ニュースサイトを引用でもするかと思ったら、我らがソフトバンクの完全子会社ITmediaさんがまた愉快な見出しでこれを報じているので、ご紹介。

まずは、対抗プランの対象となるauのプランについての記事の見出し。

auケータイのEメール送受信が無料に、基本料月額1095円から——新料金プラン「ガンガンメール」(ITmedia +Dモバイル)
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0910/19/news061.html

ほほぉ、基本料1095円でメール送り放題。安いですねぇ。ウィルコムなんて学割でも1450円ですよ、奥さん。で、続いてSBMの対抗プランについての記事の見出し。

ソフトバンク、S!メール無料+月額780円からの「シンプルオレンジE」発表(ITmedia +Dモバイル)
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0910/23/news056.html

おお!SBMは対抗というだけあってさらに安い月額780円でやってきたか、やるなあSBM!
すごいぞSBM!庶民の味方SBM!さすがだSBM!

・・・って思った方、いらっしゃいますか?

まあ、当ブログを旧の時代からお読みの方はもうおわかりかもしれませんね。
はいそうです。本当はどちらも同じ値段です。

auの「ガンガンメール」は「2年縛りの条件付きで基本料金780円」+「EZ WINコース基本料金315円」で「合計1095円」です。

SBMの「シンプルオレンジE」は「2年縛りの条件付きで基本料金780円」+「S!ベーシックパック基本料金315円」で「合計1095円」です。

あと、細かいですが、ITmediaがSBMのリリースから引用したと思われるプランの説明表からは「注)」の部分がごっそり削られていますね。表だけ見たらシンプルオレンジEだけでメール無料に見えなくもない(笑)

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ITmediaが微妙に巧妙なのか、単に携帯の料金プランがわかりにくいだけなのか・・・。

auのプレスリリースによれば、auの「ガンガンメール」とは「プランEシンプル(=2年縛りの条件付きで基本料金780円のプラン)」と、「EZ WINコース」の組み合わせに対する呼称なのだそうです。

新料金「ガンガンメール」の提供開始について〈別紙〉(KDDIニュースリリース)
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2009/1019h/besshi.html

●2. 「ガンガンメール」について
(1) 概要
au携帯電話でのEメールを無料でご利用いただける、「プランEシンプル」「プランE」のいずれかと「EZ WINコース」の2つのサービスの組み合わせを「ガンガンメール」とし、今後、お客さまにご案内していきます。
例えば、「プランEシンプル」と「EZ WINコース」を組み合わせた場合、合計1,095円 (税込) (注6) からご利用いただけます。


例えば、って言ってるくらいですから、「EZ WINコース」加入は任意と見るのが普通でしょう。でも、上記ITmediaの記事では、

月額料金は、シンプルコース向けの「プランEシンプル」が月額1560円、フルサポートコース向けの「プランE」が月額3240円で、月額315円のEZ WINコースに合わせて加入する必要がある。


と書いてあります。あ、捏造だ捏造だ!と私も一瞬書きかかりましたが、「ガンガンメール」は「プランEシンプル」と「EZ WINコース」の組み合わせですから、「ガンガンメール」を利用するためには「EZ WINコース」加入は必要です。だから、別に間違ってないんですね。私のITmediaに対する愛(バイアス)が強すぎるだけの話です(笑)。

ただ、基本料金1095円の単独プランではないんですよね。合計1095円というだけ。だから、「基本料月額1095円」という表現は、若干グレーな感じで、それなら、SBMの対抗プランだって「基本料月額1095円」と書かないとバランスを欠くことになる気もします。でも、auが「ガンガンメール」を「基本プラン」+「オプション加入」の組み合わせとして定義していて、SBMは単独プランである「シンプルオレンジE」のリリースであるから、これで問題ない、という解釈もあるでしょう。

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他のニュースサイトではどうなのかといえば

この手のネタを私が展開するとき、比較対象として取り上げるケータイWatchですが、じゃあこっちはどんな感じかというと

au、メール無料の新プラン「ガンガンメール」 (ケータイWatch)
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20091019_322777.html

ソフトバンク、au新プランの対抗策「シンプルオレンジE」(ケータイWatch)
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20091023_323988.html

という調子で、どちらにも見出しには値段のことは含まれていません。記事の内容も、割と淡々と客観的に書かれている印象です。しかしながら、ケータイWatchの表現にもかなり微妙なところがあって、ガンガンメールの紹介記事中では

KDDIと沖縄セルラーは、送信先や添付ファイルの有無にかかわらず、auの携帯電話からのEメールが無料となる料金プラン「プランEシンプル」「プランE」を11月9日より提供する。auでは、両プランを「ガンガンメール」と呼び、アピールしていく。


というくだりがあるんですね。上記にあったauのニュースリリースに当てはめれば、「プランEシンプル」または「プランE」単独ではメールは無料にならないわけです。そして、これらのプラン単独では「ガンガンメール」とは呼称されないのです。そして、記事本文中では「EZ WINコース」の加入の必要性については一切触れていません。

まあ、記事の中にある発表会のスライドを写した写真で、思いっきり「基本料780円」+「EZ WIN月額料315円」って出ているので、錯誤はないだろうとは思いますが、ケータイWatchの場合、SBMの記事では明記しているのに、auの記事で文中にないのはバランスを欠きますね。

う〜ん、なんかケータイWatchのバイアスも微妙に怪しい気がしてきたなぁ。

ということで、結論としては・・・何が言いたかったのでしょうね?

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