[Android] ADP1用のDonut(Android 1.6)はいろんな意味で危険かも

ADP1版のDonut(Android 1.6)がリリースされ、T-Mobile G1にもOTAが始まるとか始まらないとかいう状況になってきていますね。気の早い方はさっそくADP1のファームを当てたりされているのではないかと思います。

かく言う私はといえば、ADP1にも当てましたし、G1のほうにはCyanogenMod 4.1.999を当てました(ちなみにCyanogenMod 4.1.999はADP1版Donutの適用が必須です)。

しかしながら、ADP1版Donutはいろんな意味で危険が伴いそうです。
以下、私自身も確認した現象ですが、まだ、未確定な部分もありますので、そのつもりでご覧ください。

(1) b-mobile 3g や WILLCOM CORE 3G が繋がらなくなった?

私自身もそうですが、Twitterなどでも繋がらなくなったという話が出ています。私の場合、G1/ADP1両方で試しましたが、どちらもダメでしたので、この可能性はかなり高いと思います。

(2) 他のファームを当てられない?(G1の場合)

ADP1版Donutのリカバリーコンソール(HOMEを押しながら電源投入すると出る画面)でも、microSDのルートに置いてあるupdate.zipを適用できるようになっているのですが、私が試した限りでは、どのファームを使おうとしても全部適用に失敗します。ADP1版の正式ファーム(1.5以下)のものでも失敗するので、Donutから何らかの仕様変更があったか、ADP1版Donutのリカバリーコンソールの不具合なのではないかと考えられます。

この場合、リカバリーコンソールのファームだけ入れ替えてしまう、という手があるのですが、困ったことにADP1版Donutには、リカバリーコンソールのイメージを書き換える「flash_image」コマンドが入っていません。

これが端末がADP1の場合は、カメラボタンを押しながら起動するSPL(ブートローダ画面?)において、USB接続したPCからfastbootコマンドというのを使ってリカバリーコンソールのイメージ書き換えができるのですが、なんとT-Mobile G1に搭載されているSPLは「USB接続に対応していない」のです。Serial0(シリアル接続)というのはあるのですが、そんな端子G1にはないわけで、引き取り修理とかそういうのを想定したものなんですかね。

ということで、G1にADP1版Donutを入れてしまうと、b-mobile(or WILLCOM CORE 3G)は繋がらないわ、他のファームには逃げられないわのJail状態(実は、脱出する方法がありますが、これは別のエントリでまとめます)になってしまいますので、充分ご注意ください。

別にroot権限はいらないので、というG1ユーザの方はOTAアップデートを待ってもいいのかもしれませんが、G1を入手するような人にそんな人がいるとも思えないので(笑)、適用にはご注意ください。

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