[Palm] Palm Pre

いよいよ発表になったPalmの新製品、Palm Preの前評判はまずまず上々といったところのようです。

メッセージングやスケジュールなどにおいて、複数サービスを横断的に、かつシームレスに扱える、というのは、他のプラットフォームベンダーがやれそうでやれなかった概念ですね。

Windows MobileならExchange、WindowsLiveなどのMS系サービス
iPhoneならiTunes系サービス
AndroidならGMail、PicasaなどのGoogle系サービス

という感じで、各陣営ともプラットフォームに固有のサービスが自前であるので、どうしても自前のサービスとの連携が優先になってしまうきらいがどうしてもあったわけです。

Palmは幸か不幸か、そういった連携サービスではすでに周回遅れでしたから、今から新サービスのインフラをブチ上げることはできませんでした。今更、最後発からそんなもののシェア争いをしても企業体力的にも現実味が無いわけです。なので、逆転の発想で既存のサービスを全部シームレスに利用してしまうという作戦で来たのでしょう。Palmの場合、どこのサービスに肩入れしても、自分は得することもない。逆に、全部のサービスを横断的につなげても、サービスインフラに自分は投資していないから、損することもないんですね。そして、他機種ユーザーの乗り換えもしやすいというメリットも出ます。

かく言う私も是非触ってみたい感じはありますが、昨年末にG1を仕入れたばかりで、しかもさほどの不満も感じていない状況ですので、すぐに飛びつくことはないと思います。
あとは、産地確認ができないと、っていうのもありますけどね。

Palmを冠する製品なのであと気になるのは旧PalmOSとの互換性ですが、この様子だと互換性は望めなさそうですね。ACCESSとの間でのライセンスの問題とか面倒もありそうだから、互換性にはこだわらなかったというか、ばっさり切り捨てた、という可能性が高そうです。

結局、ACCESSは旧PalmOSを買い取って得たものあるのかなあ。ALPもポシャったように見えるし、もう、本家の方でも採用しないことが決定的なのだから、Androidのように無償提供にしてしまえばいいんじゃないだろうかと思うんですが。

OSライセンスが無料なら、ポメラのような用途限定の尖ったデバイスで旧PalmOSを使える可能性もあるんじゃないかと。私が望むのは、以前から言ってますがアンティーク電子文具としてPIM電子手帳として旧PalmOSデバイスが細々とでも継続してくれることなんですが。

とにかく、2009年はPalmにとってはおもしろい年になるかもしれません。
すでに、Palm系ブログ、ニュースサイトの更新頻度はエラいことになってますね。
数年ぶりにきたムーブメントですもんね。

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